こんな方におすすめ
- SEOライティング全般を知りたい人
- SEOに強いタイトルの付け方を知りたい人
- SEO対策でタイトルの役割や重要性を知りたい人
ブログやホームページへのアクセスを自然流入で増やすには、GoogleやYahooなどの検索結果で上位表示させることが必要になります。
検索結果で上位表示させるには、コンテンツの充実はもちろんですが、タイトルの付け方も非常に重要です。
ここでは、SEOを意識してブログやWEB記事を書くときのタイトルの付け方の『基礎知識』と『ポイント』についてお伝えします。
SEOとはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オブティマゼーション)を略したもので、日本語に訳すと『検索エンジン最適化』を意味します。
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タイトルは、『titleタグ』と呼ばれることもあります。
SEOのタイトルづくりは、SEOライティングでコンテンツ作成を行う際に重要になります。
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SEOにおけるタイトルの役割
タイトルとは、ブログやWEB記事の最上位にある大きい見出しを指します。
タイトルの役割は、検索エンジンやユーザーにページや記事の内容を伝えることです。
Googleなどの検索エンジンの検索結果の一覧に、タイトルが表示されます。
タイトルの下部には、記事内容の要約文であるディスクリプションも表示されています。
検索エンジンは、『ユーザーが検索の際に使用するキーワード』と『タイトルに使われているキーワード』から、ユーザーの検索意図と記事の内容を読み取ります。
検索意図を読み取った検索エンジンは、下記内容をチェックしながら順位付けをしていきます。
ポイント
- 一覧表示されたタイトルと本文が一致しているか
- 記事本文でユーザーが知りたいことが網羅されているか
- 誰が読んでもわかりやすい言葉や文章で書かれているか
- ユーザーにとって有益な情報を得られる記事であるか
このことから、タイトルの最大の役割は、ユーザーと検索エンジンの双方にページの内容をわかりやすく簡潔に理解してもらうことであるといえます。
SEOでタイトルが重要である3つの理由
上述のとおり、SEO対策においてブログや記事のタイトルの付け方は非常に重要です。
以下では、タイトルの付け方によって、ブログやホームページの運営者にどのように影響するのかを紹介します。
1.クリック率に影響する
前述したとおり、検索エンジンの検索結果一覧ではタイトルが表示されます。
検索したユーザーは、タイトルをクリックしてからでないと本文に書かれていることがわかりません。
そのため、タイトルを見て自分が知りたいことが書かれていると思えれば、クリックして記事を閲覧します。
本文にどんなによいことが書かれていても、クリックされないと読んでもらうことができないため、検索者の視点で付けることが重要です。
2.検索順位に影響する
タイトルは、検索順位に直接影響します。
検索順位が上がる可能性がある適切なタイトルは、主に下記が条件になります。
ポイント
- 検索キーワードが入っている
- 文字数が25~32文字程度である
- タイトルの前方にメインキーワードが置かれている
- 記事の内容と一致していて、ユーザーが知りたいことがタイトルで見て一目でわかる
検索意図と合致していて、内容に興味を持てそうなタイトルであれば、クリックされて記事の閲覧数が増えます。
さらに、ユーザーが知りたいことが網羅された本文であれば、ページでの滞在時間につながります。
検索エンジンは評価のひとつに滞在時間も含んでいるため、検索順位が上がる可能性が高くなるのです。
また、すでに公開している記事で上位表示されていない場合、タイトルを見直すことで検索順位が上がることがあります。
検索順位がなかなか上がらない場合は、本文の充実化も大切ですが、タイトルの付け方を見直すのも対策方法のひとつです。
3.SNSで拡散した時は流入に影響する
SNSで記事のリンクを貼って投稿した場合、URLとともにタイトルタグに設定したタイトルが表示されます。
見た人が、クリックしたくなるようなタイトルをつけておくことで、SNSからの流入が見込めます。
SEO対策の1つとして語られることの多いタイトルですが、SNSでの拡散にもつながるのです。
タイトルを付ける際に意識する3つの点
タイトルをつけるときは、「クローラ」「ユーザー」「記事との一致」の3つを考えます。
クローラとは、インターネット上に存在するWebサイトや画像などのあらゆる情報を取得し、自動的に検索データベースを作成する巡回プログラムのこと
以下では、「クローラ」「ユーザー」「記事との一致」の3つについて解説します。
検索ロボット・クローラを意識する
Googleでは、WEBサイトの情報収集はクローラと呼ばれるロボットによって行われています。
クローラがWEBサイトを巡回して集めた情報を、インデクサと呼ばれるロボットがデータベース化してランク付けしたものを検索結果として順番に表示させています。
WEBサイトを検索結果で上位に表示させるためには、タイトルはクローラが認識しやすいものにしなければなりません。
つまり、クローラが認識しやすいタイトルとは、ユーザーが認識しやすいタイトルでもあります。
ターゲットのことを意識する
ターゲットとは、自社(自己)サイトのブログや記事を読んでもらいたい人物のことを指します。
ブログや記事を作成するときは、あらかじめターゲット層としてユーザーの人物像を設定します。
ターゲットは、性別や年齢、職業、悩み、などを具体的に設定することで、ニーズや検索者の検索意図が見えてきます。
ターゲットをさらに詳しく掘り下げた人物を『ペルソナ』という
『ペルソナ』については、下記の記事で詳しくお伝えしています。あわせてご覧ください。
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検索意図に沿ったワードを検索キーワードといい、タイトルに意図的に入れることでユーザーが記事に関心を持ちます。。
タイトルをつける際は、常にユーザーを意識し、そのニーズを満たすことを考えるようにしましょう。
記事内容との一致を意識する
タイトルは、ブログや記事の内容と一致するものでなければなりません。
たとえ、ユーザーを惹きつける内容にしたタイトルでクリック率が上がったとしても、タイトルと記事の内容が一致していなければユーザーの評価を得ることはできません。
とくに、記事に書かれている内容に対して、効果や利益を誇張したタイトルを付けると、ユーザーがページを開いた際に疑問やギャップを感じてすぐにページを離れてしまう可能性があります。
タイトルを付ける際は、記事の内容を適切に表したものであることを意識しましょう。
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クリックを誘う!SEOに有効なタイトルの付け方・6つのポイント
よりSEOに有効なタイトルの付け方のポイントとして、以下の6つがあります。
- 検索キーワードをタイトルに含める
- 文字数を32文字以内にする
- 記事ごとに固有のタイトルをつける
- 具体的な数字を入れる
- 地名・駅名を入れる
- 記事を読むことで得られるベネフィットを伝える
タイトルの付け方のポイントを意識することで、SEOに効果があるだけでなく、ユーザーの興味も引かれ、クリックを誘えるでしょう。
ここでは、上記6つの記事タイトルの付け方のポイントを6つ紹介します。
1.検索キーワードをタイトルに盛り込む
上述のとおり、タイトルに必ず入れるのが、『検索キーワード』です。
検索キーワードとは、ユーザーが知りたいことや解決したいことを検索窓に入力する言葉のことです。
キーワードは、ターゲットの検索意図を考えたうえで選定します。
前述のとおり、Googleのクローラはタイトルから記事の内容を判断します。
ページの内容を的確に表したキーワードをタイトルに入れることで、検索エンジンに記事内容のアピールができます。
以下の点に注意して適切なタイトルを考えましょう。
必要なキーワードだけを入れる
キーワードは、「数多く入れればよい」というわけではありません。
タイトルに入れるキーワードは、検索意図や本文に関連した必要なものだけを入れるようにします。
同じキーワードを重複するなど不自然なタイトルにすると、Googleからの評価を下げてしまうこともあります。
文章の流れ上の例外はありますが、タイトルの短い文章の中に同じキーワードを何度も入れないようにしましょう。
また、本文に関係のないキーワードを入れると、ユーザーが求めていた情報とページの内容が違うということが起こります。
ユーザーの利便性を損なわないためにも、本文からかけ離れたキーワードは入れないようにしましょう。
キーワードは可能な限りタイトルの前方に配置する
上位表示を狙いたい重要なキーワードは、できるだけ文章の前方に配置しましょう。
検索するデバイスや環境によって、タイトルの末尾が検索結果一覧で全表示されずに省略される可能性があるためです。
2.タイトルの文字数を32文字以内におさめる
タイトルの文字数は25~32文字以下にします。
文字数が多いと、前述のとおり、検索結果で表示された際に省略されてしまうためです。
パソコンのディスプレイよる検索の場合に表示される文字数は、27~30文字程度です。
対して、スマートフォンによる検索の場合の方がやや多く、36~41文字以内です。
パソコンとスマートフォン双方からの検索を考えると、25~32文字以内に収めるのがよいでしょう。
どうしても文字数が多くなってしまう場合は、検索結果で末尾が省略されてもWEBページの内容がわかるようにするなどの工夫が必要です。
3.ページごとに固有のタイトルをつける
記事のタイトルは、ページごとに固有のものをつけるようにしましょう。
クローラーが記事に書かれている情報を判断する際に、同じサイト内の複数のページ(記事)で同じタイトルが使われていると、各ページの内容が判断できません。
結果としてGoogleの評価が下がり、上位表示には程遠くなってしまいます。
また、サイトに訪問するユーザーにとっても、タイトルが重複している記事がいくつもあると混乱してしまいます。
ひとつのサイト内に、ひとつの検索キーワードで複数の記事を書くといったことは、原則あり得ません。
そのため、検索キーワードとユーザーの検索意図を理解して1記事ずつ作成を行えば、『タイトルが重複する』といったことは避けられます。
4.具体的な数字をいれる
タイトルに数字を入れることで、ユーザーに伝えたい情報をより具体的にできる効果があります。
タイトルに入れると効果的な数字には、主に以下の3つがあります。
- 記事を読むことでわかる知識の数
- 記事の内容を把握できる所要時間
- 売上げやリピート率などの自社が持つ数字
上記の数字をタイトルに含めることで、ユーザーのクリックを誘導できるように工夫しましょう。
記事を読むことでわかる知識の数を含める
タイトルに、記事の中でいくつの知識を手に入れることができるかを表す数字を含めることで、ユーザーに伝える方法があります。
以下は、「SEO 集客」をキーワードに定めた場合の、数字をタイトルに含めた例です。
SEO対策で集客効果を高める5つのポイント┃売上げを伸ばすコツ
タイトル例からは記事を読むことで、集客に効果的なSEO対策のポイントが5個得られることがユーザーに伝わります。
また、「4.記事を読むメリットが一目でわかるようにする」で上述したように、情報がまとまっていることを表す「ポイント」「理由」「コツ」などの言葉とともに、数字を含めましょう。
すると、キーワードに関する情報がいくつまとまっているかを、ユーザーに伝える効果が高まります。
記事内で紹介している「ポイント」や「理由」の個数を数え、ユーザーが得られる知識の数をタイトルに含めましょう。
記事の内容を把握できる所要時間を含める
内容を理解できるまでにかかる所要時間を具体的に明示することで、情報が簡単にまとめてあることが伝わりやすくなります。
キーワードを「SEO タイトル」にする場合、所要時間をタイトルに含める例として、以下のようなタイトル例があります。
【初心者向け】5分でわかる!SEOに効果的なタイトルを付けるポイント
タイトル例からは、SEOに効果があるタイトルの付け方が5分程度でわかることが伝わります。
同時に「5分でわかる」という文言からは、手軽に読める長さの記事であることを伝える役割もあります。
また、タイトルに含まれている所要時間が短いほど、記事の内容に精通していない初心者や、急いで情報を手に入れたい人に対して効果的に訴求でき、クリックを誘えます。
売上げやリピート率に関する数字をタイトルに含める
自社が持っている数字をタイトルに含めてアピールすることで、ユーザーの興味をより引きつけられます。
例えば、商品の売上げをアピールしたい際には売上げNo.1という言葉をタイトルに含めると、ユーザーの興味と購入意欲を高める効果があります。
また、『90%の人がリピートしている』のようにリポート率をタイトルに含めることも、ユーザーの興味を引き、クリックを誘いやすくなるテクニックのひとつです。
売上げやリピート率を示す数字は、商品・サービスの魅力を増幅させる効果があります。
これらの数字を含めることで、商品の品質の良さが伝わるのです。
また、商品が多くの人に支持されていることを証明する役割もあるため、ユーザーの安心感につながります。
ユーザーの購買意欲や、安心感を高める数字をタイトルに含めることで、クリックされやすい記事になるでしょう。
5.地名や駅名をいれる
一般的にSEO対策では、検索ボリュームが大きなキーワードを使った記事は、上位表示が難しくなるといわれています。
難しくなるといわれる理由は、検索ボリュームが大きいと、上位表示を狙う競合サイト数も増加するからです。
上位表示の難易度を下げる方法の1つとして、キーワードに地名や駅名などの地域を限定する語句を入れる方法があります。
例えば、2023年現在、Googleキーワード検索で「ホームページ 制作」で検索すると、約1億7,000万件のWEBページがヒットします。
しかし、キーワードに地域名を足して、「ホームページ 制作 名古屋」と検索すると、ヒットするWEBページの件数は大幅に減少し、約1,140万件になりました。
図のように、地名を入れることで検索結果に表示されるWEBページの件数は、約93.5%減少しました。
本記事で説明しているヒットしたWEBページの件数や、減少率は記事作成当時のものです。
調査する日によって変動することがあります。
このように、キーワードに地名や駅名を入れ、タイトルに含めることで、競合サイト数を減らせます。
競合サイトが減れば、自社のWEBサイトが検索上位を獲得できる可能性も上がるでしょう。
地名や駅名をタイトルに含める付け方は、店舗を持っていて、ローカルビジネスに力を入れている企業にとって、取り入れるべきコツであるといえます。
6.記事を読むことで得られるベネフィットを伝える
ユーザーの検索行動は、「知りたい」「行きたい」「買いたい」などの欲求を解決するために行われており、WEBサイトに解決方法や解説を求めています。
そのため、タイトルに「この記事を読めば問題を解決できる」とアピールする文言(ユーザーにとってのベネフィット)を入れることで、ユーザーのクリックを誘えます。
例えば、自社の通販サイトを構築して売上げを伸ばしたい人へ訴求したい場合、キーワードを「通販サイト 自社」にすると、以下のようなタイトル例が挙げられます。
通販サイトは自社で構築・運用!一元管理すれば利益率向上につながる
タイトル例のように、ユーザーが記事を読み終わった後に得られる『ベネフィット』を提示することで、クリック率の向上に貢献します。
ベネフィットとは、メリット(特徴・長所など)とは異なり「ユーザーの利益や恩恵、あるいは本来手にしたい未来」などを意味します。
上記のタイトル例の場合、メリットとベネフィットは以下の表のように分けられます。
メリット |
通販サイトは自社で構築・運用すれば、一元管理できる |
ベネフィット |
利益率の向上につながる |
メリットを得ることで、どのようなベネフィットにつながるかを考えましょう。
すると、ユーザーが本当に得たい利益や未来像に訴求できるタイトルとなります。
タイトルは、ユーザーが検索をした際に始めに目に入るテキストです。
ユーザーはタイトルを見て、自分のニーズを満たせるWEBサイトであるか判断します。
記事を読めば得られるベネフィットをタイトルで簡潔に伝え、ユーザーのクリックを誘導しましょう。
SEOに効果的なタイトルの付け方をマスターして記事の魅力を伝える
タイトルとは、titleタグで囲まれた文章のことで検索結果の一覧で表示されます。
SEOにおいてタイトルは非常に重要であり、検索順位に直接影響します。
タイトルの付け方のポイントは、ユーザーと検索エンジンの双方に記事の内容をわかりやすく伝えることです。
検索意図に沿ったキーワードを盛り込んだ簡潔なタイトルは、Googleの評価の向上だけでなく、ユーザーの興味を惹くことにもつながります。
記事を作成するときは、魅力を最大限に読み手に伝えるために、SEOを意識しながらより適切なタイトルを考えてみましょう。
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