シングルマザーの生きていく力「人生を変えるライティング力習得」のススメ
「生涯を共にできる相手ではなかった・・・」
そんな思いで、28歳(1998年)子どもふたりを連れての離婚。
5歳と3歳の子どもたちと私、3人の母子家庭生活がはじまった。
当時は、まだ若く「働ける体さえあればなんとかなる」と思っていたが、特別な才能も資格も経験もない私には、時間給の仕事で働くしか術がない。
少しでも多くのお金を得るために、時間労働に追われる毎日。
ダブルワーク・トリプルワークは当然のこと。
結婚前に取得した、国家資格の美容師免許。
就職と同時に選んだ美容師という仕事は魅力的ではあるけれど、土曜、日曜が、忙しいサービス業であるため幼少の子どもたちと休みがあわず、預ける先もない。
「女性が結婚して出産をすると、国家資格も役に立たない・・・」と
子育てする女性が働きにくい世の中に、がっかりしたことを覚えている。
1. 今のままでは何も変わらない
子どもたちが小学生になったときには、残業を増やし同時に、夜間と週末のアルバイトも増やした。
それでも、その日暮らしの生活には変わりなく子どもたちの養育に関わる費用、家族三人の将来のための貯蓄、アルバイトから、少し給与が上がった契約社員をやったところでお金のことだけではなく、やりがいとか、将来性とか・・・
そういう意味でも手元に残るものはなにもなく、むなしさを感じていた。
「働きたいのに」「働かなければいけないのに」
気持ちだけでは、どうにもならない悔しさ
そして、私自身のキャリアアップを考えたとき「今のままでは、何も変らない」ということに気がついた。
2. 違いに気がついたとき
30代前半、契約社員のときに勤務していた先は、大手の電機会社。
会社の建物の中には、キャッシュコーナーまである。賞与時期になると、正社員がこぞってキャッシュコーナーに並ぶ。
契約社員の私の任務は大手電機会社に勤務する、正社員の人たちのパソコン操作指導と、ハードメンテナンスを行なう立場。
それにも関わらず
「社内に設置されているキャッシュコーナーで、賞与を引き出すために行列をつくっている正社員の人たちを横目で見ているだけの自分」
そんな自分に嫌気がさし「世の中おかしい」と理不尽さを感じていた。
しかし、学校卒業時、就職先を決めるとき「好きなことをやりたい」と美容師の道を選んだのは自分。
福利厚生がしっかりとした、会社員を選ばなかったのも自分。
それを、今さら考えても仕方がない。
3. 何をやるのでもゼロからのスタート
もともと、なにも持ち合わせていないものだから何をやるのでも、ゼロからのスタート。
そんな状況だからこそ、闘志が湧くもの。
それまで会社員として、勤めた経験がなかったこともあり正社員のメリットも知らず、魅力も感じていなかったけれど大手電機会社へ、派遣社員として勤務したことで「正社員=賞与がもらえる」ということを知った私は「そうだ!賞与がもらえる正社員になって働こう!」「他の人になれて、私になれないはずはない!」
この、根拠のない自信が私の転機となった。
その頃はまだ「正社員=安定」というイメージが、残っていた時代。
「正社員になって、やりがいのある仕事をこなししっかりと稼ぎたい」
「子どもたちには、望んだ通りの進路を選択できる環境をつくってあげよう」
4. シングルマザーは働けない?!
そんな思いの中転職を考えて、正社員求人を見つけては面接にいってみる。
すると、面接官からはお決まりの質問が。
「残業できますか?子どもが熱を出したとき、誰か診てくれる人はいますか?」
この問いは、シングルマザーにとっては大きなハードルとなる。
しかし、ハードルがあったからこそ諦められなかった。
諦めれば、そこで終わり。
諦めずに、転職のための求職活動をし続けたことで私の人生は一転する。
特別な学歴も、際立った資格もない私が正社員となり「望んでいた仕事スタイルを、手に入れるため」への第一歩を、み出すことができるようになった。
5. 正社員になってやりたいこと
正社員になって、やりたいことのひとつ。
生活費のために続けてきた、水商売のアルバイトと週末の派遣コンパニオン。昼間の本業以外のこれらは、いつか「辞めよう」と考えていた。
水商売のアルバイトが、悪いことだとは思っていない。働けるときは働き、経験したことはすべて自分の肥やしとなる。
ただ「私には、夜のお仕事は向いていない」と、ずっと思ってきた。
私の願いは
「やりがいを持てる仕事ひとつに打ち込みたい」
その願いを叶えるために正社員になる必要が、私にはあった。
正社員となった、その数年後には役職も付き給与もあがり、賞与ももらうことができた。
仕事はやりがいがあって、とても楽しい。
ようやく、40歳のとき
「やりがいを持てる仕事ひとつに打ち込みたい」と
水商売のアルバイトと、派遣コンパニオンを卒業することに決めた。
6. 「シングルマザーだからできないこと」は何もない
さらに、その数年後には「シングルマザーとその子どもたちが『生きていく力』になりたい」そんな想いを持ちながら、会社員から卒業し会社を設立。
しかし、一度ですべてがうまくいくわけがなくビジネスの難しさを痛感する。
結果的には、このとき紆余曲折したことが起業準備の大切さ(副業からコツコツと育てていく)を知るための、経験となった。
そもそも、私が会社をつくった理由は子どもが幼いころの、当時の私のように常に「働くことを」優先しながら「仕事と子育て」の両立に悩んでいる人の道しるべになることができれば・・・という想いから。
「シングルマザーや、経済的な自立を目指している女性たちの力になりたい!」という心から、沸き上がってきた想いが切っ掛け。
7. 「子どもは大切」その先の「私の人生も大切」
シングルマザーが、子どもたちを養っていくためには「子どもたちだけで、留守番をさせて働き続ける」しか手立てがなかったあのころ。
今は、生涯役に立つライティング力を身に付けさえすれば、在宅で収入を得ることができる時代。
本業、副業、シングルマザーにとってはどちらも命綱。
ダブルワーク・トリプルワークと、シングルマザーは働いている時間がとても長い。
だからこそ、時間から時間「とにかく働くだけ」よりも自分を磨くことができる仕事で、収入を得られる方がいい。
子どもはいつまでも、子どものままではない。
「わたし」がひとりの人生を生きなくてはいけない時がくる。
8. その先の人生を見据えながら生きていくこと
その先の「わたし」に、繋げていくことができるのは毎日積み重ねてきた、経験とスキルしかない。
パソコンとWebが得意で「書くことが好き」な私はあいにく、このスキルしか持ち合わせていない。
しかし、この「スキル」はだれが習得しても
◎ 社会人として役立つ力が養われる
◎ 年齢と経験を重ねることで有利に働く
◎ 稼ぐための副業スキルとして活用できる
◎ 独立・起業のあらゆる場面で活かすことができる
そんな強力なスキル。
私が離婚した当時は、このライティング力をフルに活かすことができる場所が、なかった時代。
時は流れ・・・
「ライティング力」は「生きるための技術であり道具である」と、言えるほどに「書く力」が求められ必要とされている、今。
この、時代の流れを活かさない手はない。
安定は自分自身の力でつくるもの。
それは、いつ如何なる環境下でも「生きていける術」を身に付けること。