ブログやホームページ・オウンドメディアなどにSEO対策をする上で、必ず知っておかなければならないのが『ホワイトハットSEO』と『ブラックハットSEO』です。
SEO対策の内容は2017年以降に変わっており、この2つの違いを知らずにWEBサイトの運営をしていると、Googleからの評価によって検索順位に影響が出ます。
ここでは、ホワイトハットSEOとブラックハットSEOの違いと具体的な手法について解説します。
ホワイハットSEO・ブラックハットSEOとは
WEBサイトを検索結果で上位表示させる手法であるSEO対策には、『ホワイトハット』と『ブラックハット』があります。
具体的にはどのような違いがあるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
ホワイハットSEOとブラックハットSEOの特徴と違い
まずは、それぞれの手法の特徴と違いについて知っておきましょう。
ホワイトハットSEOの特徴
ホワイトハットSEOは、質の高いコンテンツを作ることでGoogleからの評価を受けて検索結果で上位表示させる手法です。
ホワイトハットSEOの特徴
- Googleの評価基準に沿っている
- ユーザーの利便性を最優先に考える
- 結果が出るのに時間を要する
Googleには、定められた評価基準があります。
E-E-A-T
- 経験 (Experience)
- 専門性 (Expertise)
- 権威性 (Authoritativeness)
- 信頼性 (Trustworthiness)
ひと言でいうと、E-E-A-Tとは「どれだけコンテンツ(記事の内容)がユーザー視点でつくられているか」が、ポイントです。
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ブラックハットSEOの特徴
ブラックハットSEOは、質の低いコンテンツを検索結果で本来の順位よりも上位に表示させる手法です。
ブラックハットSEOの特徴
- Googleの評価基準に沿っていない
- ユーザーの利便性を考えない
- 一時的にGoogleの評価を受ける可能性がある
具体的には後述しますが、ブラックハットSEOとは、Googleで定められている評価基準の裏を故意的な手段を用いた手法を指します。
2017年以降はホワイトハットSEOが主流
2017年2月に、Googleの検索アルゴリズムがアップデートされました。
2017年以前は、検索アルゴリズムの精度が今ほど高くはなく、キーワードを多く盛り込むような対策をしただけのWEBサイトが上位表示される傾向にありました。
つまり、WEBサイトの内容が評価されていたのではなく、検索アルゴリズムの裏をついた対策法、ブラックハットSEOが主流だったのです。
2017年のアップデートにより、検索アルゴリズムはWEBサイトの内容や質など、より詳細な評価ができるように精度が向上しました。
よって、読者の利便性を最優先に考えて作られたWEBサイトが「質の高いコンテンツ」として評価されるようになり、ホワイトハットSEOが主流となりました。
ブラックハットSEOの手法と避けるべき理由
上述のとおり、2017年以降はホワイトハットSEOが主流となったため、ブラックハットSEOは避けられるようになりました。
具体的な手法と理由について解説します。
ブラックハットSEOの手法
ブラックハットSEOの具体的な手法には、以下のものがあります。
Googleの評価基準の裏をついた手法がほとんどです。
低品質な被リンク
外部サイトに自サイトのリンクを貼ってもらうことを「被リンク」といいます。
Googleでは被リンクを多く獲得しているWEBサイトは、他のサイトから評価を受けている優良なコンテンツであると判断されます。
そのため、被リンク利用した低品質な被リンクを数多く設置する手法がありました。
代表的なものが、お金を払って他サイトにリンクをしてもらう「ペイドリンク」と呼ばれるものです。
また、自分で作ったWEBサイトに被リンクを貼って自作自演することもあります。
このような悪質な行為は、『ブラックハットSEO』と呼ばれているのです。
自動生成コンテンツ(ワードサラダ)
自動生成コンテンツとは、文章を自動で生成できるツールで作られた文章のことです。
一見すると普通の文章が書かれているようですが、読んでみると意味がわかりにくい文章であるのが特徴です。
自動生成コンテンツは手軽にボリュームのある文章を作れるため、内容のある文章に見せかけるために使われます。
キーワードスタッフィング
キーワードスタッフィングとは、キーワードを過剰に詰め込むことです。
かつてGoogleはキーワードが多く入っているWEBサイトを評価する傾向にあったため、文章の内容よりもキーワードを多く詰め込む手法が用いられていました。
キーワードスタッフィングは、キーワードを羅列することでユーザーのニーズに応えているかのように見せかけるために使われます。
隠しテキスト
隠しテキストとは、読者に見えない形でキーワードを埋め込むことです。
例えば、WEBサイトの背景と同色の文字や目に見えない小さな文字を用いてキーワードを埋め込みます。
隠しテキストは、キーワードが多く用いられているように見せかける自作自演の手法です。
ブラックハットSEOはペナルティの可能性がある
上述のようなブラックハットSEOの手法は、現在ではGoogleから低品質なコンテンツと判断されてペナルティを受けることがあります。
一度ペナルティを受けると、二度と解除されない可能性もあるため、2017年以降はブラックハットSEOは非常にリスクが高い手法です。
ブラックハットSEOの手法を知らずに用いていた場合でも、ペナルティの対象となる可能性があるので注意が必要です。
ホワイトハットSEOの手法とメリット
2017年のGoogleの検索アルゴリズムのアップデート以来、SEO対策といえばホワイトハットSEOのことを指しています。
その具体的な手法とメリットについて解説します。
ホワイトハットSEOの手法
ホワイトハットSEOの具体的な手法には、以下のものがあります。
重要視しているのは、読者のことを第一に考える「ユーザーファースト」です。
ユーザーの検索意図に沿った記事のコンテンツ作り
ユーザーは知りたいことや悩みがあってインターネット検索をしています。
そのため、悩みや疑問を解決してくれる情報が提供されているWEBサイトは、ユーザーにとって有益なものです。
ホワイトハットSEOでは、ユーザーの検索意図に合ったキーワードを選定し、キーワードに沿った記事を増やしていくコンテンツ作りが重要であるとされています。
検索エンジンにわかりやすいサイト作り
ホワイトハットSEOでは、検索エンジンにとってわかりやすいWEBサイト作りをします。
具体的には、キーワードを含めたわかりやすいタイトルや見出しにすることで、検索エンジンがWEBサイトの内容を理解しやすくなります。
また、WEBサイト内の関連した記事同士でリンクを貼る『内部リンクを設定』して、検索エンジンがWEBサイト内を巡回しやすくすることも工夫のひとつです。
自然な形でのリンクの獲得
上述のとおり、他サイトからの被リンクを多く獲得しているWEBサイトは優良なコンテンツとしてGoogleに評価されます。
ホワイトハットSEOでは、自然に被リンクが獲得できるようなWEBサイト作りをします。
具体的には、長くWEBサイトの運営を続け、優良な記事を提供し続けます。
即効性のある方法ではありませんが、長く続けることで専門的なWEBサイトであると他サイトから判断されて評価を受けるようになり、ひいては根強い集客方法になっていきます。
ホワイトハットSEOのメリット
ホワイトハットSEOのメリットとして、以下のものがあります。
コンテンツの価値が高まる
ユーザーにとって有益な情報を提供し続けることで、コンテンツ自体の価値が徐々に高まっていきます。
作成した優良なコンテンツは、蓄積されていくことで唯一無二の資産となります。
ペナルティを受けるリスクが低い
意図していなくても、知らずにGoogleからのペナルティを受けてしまうコンテンツをつくっているケースもあります。
しかし、Googleの基準に沿った対策であるホワイトハットを意識することで、ペナルティをうけるリスクが低くなります。
顧客の獲得・成約率が高まる
ユーザーに対して有益な情報を提供することで、ユーザーからの信頼につながります。
情報を通じてWEBサイトのファンとなったユーザーが、サービス利用や商品購入をする顧客へとつながり、ひいては成約率が高まるきかっけとなります。
SEO対策はブラックハットからホワイトハットへ移行
かつてのSEO対策では、Googleの評価基準の裏をついたブラックハットSEOが主流でした。
しかし、2017年にGoogleの検索アルゴリズムがアップデートされてからは、ホワイトハットSEOが主流となりました。
ブラックハットSEOは取り締まりの対象となったため、アップデート以前のままブラックハットSEOを悪意なく用いている場合でもペナルティの対象となる可能性があります。
自サイトが正当な評価を受けられるよう、正しい方法でSEO対策を行いましょう。