インターネットの出現により、あらゆる場面で文章を書くことが増えました。
時代の背景から、「読まれる文章の書き方を知りたい」という人も同様に増加しています。
誰が読んでもわかりやすく、読まれる文章の書き方には、『ロジカルライティング』があります。
ここでは、WEB上で書く文章や記事を書く際の、読まれる文章の定義やロジカルライティングについて紹介します。
読まれる文章の定義
まずは、『読まれる文章』の定義について説明します。
『読まれる文章』とは、誰が読んでもわかりやすいことが、挙げられます。
読まれる文章は論理的に書かれている
誰が読んでもわかりやすく読まれる文章は、論理的に書かれていることが特徴です。
加えて、論理的な文章は、『伝えたいことの理由や根拠』が明確になっています。
わかりやすく読まれる文章は、文章や言葉が順序だてて組み立ててあるため、違和感なく頭に入ってきます。
最初から最後まで一気に読み終えることができる文章は、『論理的』に書かれているといえます。
読まれる文章とは読み手の立場になって書かれている
『読まれる文章』は、書き手の感情や一方的な想いではなく、読み手の立場になって文章がつくられています。
読み手の立場になって文章をつくるには、ターゲットとなる相手が求めていることをよくリサーチすることが重要です。
ターゲットとなる人物像のニーズを、数多くピックアップして、一つひとつ隈なく答えや見解を文章にしてきましょう。
ロジカルライティングとは論理的な文章のこと
ライティングの手法は大きく分けて『ロジカルライティング』と『エモーショナルライティング』の2パターンあります。
なかでも、論理的で分かりやすい文章の書き方を『ロジカルライティング』とい呼びます。
ロジカルライティングは、情報を伝えるだけでなく、行動を促す助けにもなります。
ここでは、ロジカルライティングについてお伝えします。
ロジカルライティングはビジネス文章で用いられる
ロジカルライティングはビジネス文章で多く用いられています。
ビジネスシーンで求められている理由は、『読み手に対して正確に内容を伝えること』が必要になるからです。
目的が曖昧なまま書き始めてしまうと、書いている内容もブレてしまい、何を伝えたいのかわからなくなります。
読み手にストレスを与えることになり、最後まで読んでもらえることは皆無であるといえます。
ビジネス文章では、伝える内容・書く内容を整理し、簡潔にわりやすく論理的に伝えることが求められます。
そのため、ロジカルライティングはビジネスシーンで有効な文章の書き方であるといえるでしょう。
ライティング初心者はロジカルライティングから始めよう
ライティングには2パターンあり、先述したとおり『ロジカルライティング』以外にも、感情型で文章を書く『エモーショナルライティング』といった手法があります。
ロジカルライティングとエモーショナルライティングの違いは、以下のようになります。
- ロジカルライティング:情報の伝達(共感重視)数字やエビデンスを用いて理解させる
- エモーショナルライティング:感情の表現(収益重視)体験をイメージさせる
ライティング初心者の方は、ロジカルライティングから取得することを推奨しています。
上述のとおりエモーショナルライティングは、ロジカルライティングと比べて、『読者やユーザーの行動を促す訴求力』があります。
そのため、ロジカルライティングを取得せずに、足早に『エモーショナルライティング』の取得を試みる人もいますが、ライティング初心者にはおすすめできません。
なぜなら、ロジカルライティングは『読まれる文章』に必要となる『文章構成力』のベースとなるため、文章の基礎力になるからです。
「何が書いてあるのかがわかりにくい文章」というのは、正しい文章構成や文章の基礎力ができていないことから、解読不能状態になっているのです。
ライティングは、一朝一夕で取得できるものではありません。日々の積み重ねでスキルアップしていくものです。
まずは、ロジカルライティングで正しい文章構成力を身に着けてから、「エモーショナルライティング」など、次のステップへ進んでいかれることをおすすめします。
エモーショナルライティングについては、下記のページで詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
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エモーショナルライティングとは?文章で感情を動かして購買へと促す
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ロジカルライティングの書き方のポイント
以下では、具体的に『ロジカルライティングの書き方のポイント』を紹介します。
1記事1テーマで書く
ロジカルライティングでは、1つの記事に対して、1つのテーマをもとに書くようにします。
なぜなら、1ページのなかにいろいろな情報が詰まっていると、どの情報が重要なのかが定まらずに、伝えたいことが明確に伝わらないからです。
たとえば、生花店の店主がブログを書くことを想定した場合は、「母の日 花 選び方」というキーワードに対して「母の日に贈る花の選び方」や「贈ると喜ばれる花の選び方」について記事を書きます。
テーマは、「伝えたいこと・発信したいこと」と、ユーザーがインターネットの検索窓に入力してよく検索する「キーワード」に基づいて決めましょう。
キーワードの選定方法などは、下記のページで詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
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参考SEOライティングとはユーザーファーストを意識した検索される文章
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総論・各論・結論の3段構成
WEBサイトやブログで掲載する文章は、読者が読んだ時にわかりやすいものにしなければなりません。
そのための最重要要素が、構成です。構成とは、『文章の内容と書くための順番』であると理解してください。
ロジカルライティングでは、以下のような3つの部分で文章を組み立てます。
1.総論
文章の冒頭部分です。まず最初に、文章全体で何について書くかを伝えます。
生花店の例でいうと「今から母の日に喜ばれる花を紹介します」と宣言するのです。初めにテーマを示すことで、読者の理解を助ける効果があります。
2.各論
総論の内容を具体的に説明するパートです。
再び生花店の例を出すならば「定番の花の種類」「購入のポイント」「注意点」などを詳しく解説します。
3.結論
最後に、全体の要点をまとめ、最も伝えたい主張を書いて文章を締めます。
WEB上に掲載される記事はSEOに留意して書く
WEB上で掲載される記事を書くライティングのルールとして、「SEOに留意」します。
「SEO」とは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オブティマゼーション)の略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」を意味します。
GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンの検索結果で、上位に表示するための施策です。
SEOではキーワードを、本文はもちろん、以下の3つに含める必要があります。
ポイント
- タイトル (検索結果に表示され本文の上部にくる)
- ディスクリプション (検索結果に表示される要約文のこと)
- 見出し (文章の作りを伝える目次)
1と2には必ず、3には可能な限りキーワードを入れるようにして、挿入する位置は文の始めに持ってくるように工夫しましょう。
ロジカルライティングの学び方
前述したとおり、ロジカルライティングの学習では正しい文章構成を知り、実際に執筆をしながら身に着けることが大切です。
ライティングの取得には「文章講座」を活用する
ライティングスキルの取得は、『書籍やWEBサイト(動画など)で学ぶ方法』と『講座で学ぶ方法』があります。
早く確実に習得したいときは、実績のあるライターが講師をしている「講座で学ぶ方法」をおすすめします。
現役のライターが講師をしていると、最新の動向やマーケティングが同時に学べることが多くあります。
そのため、より実践的な内容を知ることができるのです。
文章力は添削によって上達するもの
文章力は、他者に添削などフィードバックがあってはじめて上達するものです。
講座を受講する際は、添削や校正・校閲がカリキュラムに入っているタイプのものを選択しましょう。
自分が執筆した文章に対して直接アドバイスを受けることで、良くない書きグセや間違って理解している点が明確になります。
文章が早い段階でブラッシュアップされていくため、独学よりも早く成長できます。
また、知識を学ぶだけでは、文章が書けるようになりません。文章力が上達するポイントは、より多くの文章を執筆することです。
受講者それぞれが持つスキルに合わせて、ライティングの指導をしてくれるコースが最もおすすめです。
WEBライティング初心者はロジカルライティングを学ぼう!
ロジカルライティングは、文章作成の基礎的な書き方になります。
「情報を分かりやすく相手に伝える」エッセンスが詰まっているので、ぜひとも身に着けたい技術です。
確実に取得する要点は、何度も書くこと。書籍やWEBサイトで知識を詰め込んでも、実際に執筆しなければ理解することができません。
インプットした知識は、積極的にアウトプットして、スキルアップを目指しましょう。