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主観的と客観的の違いを解説!読み手視点で伝わる文章の書き方

2021-06-10

オオニシ
オオニシ
『主観的』と『客観的』な文章の違いは、たとえ自分だけが体感したことであっても、第三者に論理的に伝えられるか否かの違いです。

 

一般的に文章は、読み手の視点になって考えて書くことが必要です。筆者の視点で書く場合は、『主観的』と『客観的』の2つがあります。

 

本記事では、主観と客観の文章の違いと使い分けについて、具体例を挙げながら解説します。

 

WEB記事を書くときは、誰が見ても聞いても同じ捉え方や事実が伝わる「客観的な書き方」が必要です。

 

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伝わる文章の基本│文法のコツ・表記ルール&ライティングガイド

 

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主観と客観の違い

主観的・客観的文章の違いとイメージ図画像

主観的な文章と客観的な文章のもっともわかりやすい違いは、誰の視点から書いているかという点にあります。

 

視点が異なることで、読者の受け取り方も異なるのです。

 

 

主観的な文章の視点は自分

主観的な文章とは、書き手の立場での見方や感覚や感情的な意見を書いたものです。例えば、以下のような文章は主観的な文章です。

 

Aさん
私は暑いと感じます

「~だと感じる」や「~だと思う」などの表現は、書き手個人が感じた意見であり、同じ状況であってもすべての人が同様のことを思うわけではありません。

 

今日は非常に暑いです
Bさん

暑さの感じ方・体感は人それぞれであるため、こちらの例文も主観的な書き方になります。

 

オオニシ
主観的な文章の視点は「自分」にあります。

 

主観的な文章は、書き手の個人的な意見や考え、経験です。同じ出来事であっても、文章の読み手が実際にどのように感じるかは、個人差があります。

 

主観的な文章は、すべての読者が読んで納得する文章ではないという点が特徴です。

 

客観的な文章の視点は第三者

客観的な文章とは、第三者の立場からの見方や意見を理論的に書いた文章です。例えば、以下のような文章は客観的な文章です。

 

Aさん
今日は日差しが強いので、大変暑いです
今日は気温が35度を超えているので、非常に暑いです
Bさん

 

どちらも暑いことを伝える2つの文章は、具体的な様子や気温が書かれているため、「暑さ」が伝わる表現になっています。

 

このように、客観的な文章の視点は「第三者」にあります。

 

客観的な文章は、事実や根拠に基づいた文章であるため、多くの人が納得できる説得力のある文章であるのが特徴です。

 

『主観的・客観的』な書き方と合わせて、『話し言葉・書き言葉』の文体についても理解を深めて実践できると、文章の品質が上がります。

 

『話し言葉・書き言葉』については、下記の記事で詳しく伝えています。

参考【話し言葉・書き言葉の違い一覧表】使い分けで文章の評価が上がる!

続きを見る

 

 

主観と客観の使い分け

主観的な文章と客観的な文章は、それぞれ読み手に与える効果が異なります。

 

文章の目的によって使い分けましょう。

 

主観が使われる文章

主観的な文章は、個人的なブログやSNS、口コミ、エッセイなどの記事で用いられます。

 

口コミ、エッセイなどの記事は、書き手の思いや主張、経験を書くことを目的としているものです。

 

読者は、共感しやすい読み物として楽しむために口コミ、エッセイなどの記事を読みます。主観で書かれた文章は、親近感があり、書き手の思いや経験を身近に感じられます。

 

読者を惹きつけることを目的としたブログやエッセイには、主観的な文章は最適といえます。

 

客観が使われる文章

客観的な文章イメージ図

 

客観的な文章は、論文や新聞、企業のビジネスブログやコラムなどの記事で用いられます。

 

論文や新聞、企業のビジネスブログやコラム記事は、感情的な表現を用いず事実のみをわかりやすく伝えることを目的としているものです。

 

客観的に書かれた文章は、説得力があり情報を正しく伝える効果があります。読者は、自分にとって有益な情報を得るために客観的に書かれた記事を読みます。

 

客観的な書き方は、書き手の考えや個人的な見解を必要としない文章には最適です。

 

WEB記事を書く仕事を受ける場合、クライアントから渡されるレギュレーション(依頼書)には『客観的な文章で書く』と記述されていることがあります。

 

レギュレーションとは、記事の質を一定に保つために依頼者側が執筆者に対して設定している文字数や表現方法などの決まりのことです。

 

このような条件を満たすために、WEBライターやコラムニストなどの執筆者は、客観的な文章が書けることが必須のスキルになります。

 

また、起業家や経営者が集客のために書く文章も、客観的に書くことで見込み客に響きやすくなり、集客や売上につながります。

 

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文章での主観と客観の書き方の違い

前述のとおり、主観的な文章と客観的な文章の違いは筆者の視点にあります。

 

主観的・客観的な文章の説明

 

主観的な文章に客観性をもたせるためには、第三者の視点から見て納得できる情報を追加することがポイントです。

 

客観的な文章は客観的な事実を追加する

客観的な文章を書く場合は、第三者的に見て「誰もが認める事実」を書きます

 

例文として、人気のプリンの紹介してみましょう。

 

このプリンはとても美味しいです

このように書くと、自分が感じた感想になっているため、『主観的な文章』になります。

 

味の感じ方や好みは人によって異なり、誰もが同じように感じるとは限りません。

 

対して、以下の文章では前述の例文よりも、具体的です。

 

このプリンは朝採れたての卵を使っているため、新鮮で濃厚な味わいが特徴です。「美味しい」と評判で、子どもから大人まで人気があります。

このように書くと、個人的な感想ではなくなり客観的な文章になります。

 

「採れたての新鮮な卵を使っている」という誰もが納得する事実を入れることで効果が多くの人に伝わります。

 

事実を入れることで文章に説得力が出て、読者にとってわかりやすい有益な情報となります。

 

重要な点は、誰もが納得できる事実を入れるというところにあります

 

誰が検証しても同じ結果が出ることや、広く知られている知識などを入れるようにしましょう。

 

客観的な文章には具体的な数値や比較対象を追加する

客観的な文章では、具体的な数値や根拠を入れるようにします。

 

見ている山の高さを表現するときの例文です。

あの山はとても高い山です

 

このような書き方は、主観的になります。理由は、見ている山を何と比べて「高い」と感じているのか、個人によって違いがあるからです。

 

登山経験の有無など、個人の日常の経験によっても左右される可能性があります。

 

対して、主観を交えずに誰が読んでも正しく伝わるように客観的に表すには以下のように表現しましょう。

標高〇〇メートルの日本で2番目に高い山です

 

具体的な数値や比較対象を入れることで、誰もがおおよその高さや規模を想像できます。

 

数値を入れる際にデータを利用する場合は、公的機関や専門機関などの信頼性の高い情報を使います。

 

根拠が定かではない個人のブログ内容や、SNSで拡散されている情報など、安易に用いないようにしましょう。

 

ChatGPTを使って客観的に文章を書くトレーニング法

これまで、「読まれても、読者に響かない」「集客に結びつかない」「思った反応が得られない」などと、感じたことはありませんか?

 

その原因のひとつとして、主観的な表現に頼りすぎている可能性があります。

 

文章を書いて対価を得たり、情報発信を行い集客や売上につなげたりする人(ライター・コラムニスト・ブロガー・起業家・経営者の方たち)にとって、主観的ではなく客観的な書き方ができることは必須のスキルです。

 

一方、主観的な表現ばかりでは、読者に最後まで読んでもらえなかったり、期待通りの成果を得られなかったりすることがあります。

 

例えば、あるライターが「とても美味しい商品です」という表現で記事を書いた際、読者にその価値が伝わらず、購入につながりませんでした。

 

しかし「とても美味しい上に、〇〇の成分が入っているため美容にも効果的です」という客観的な根拠を示すことで、読者の反応が劇的に向上し、売上にもつながりました。

 

このように、文章スキルで収入を得たり収益化したりするには、客観的に書くトレーニングが欠かせません。

 

主観と客観の違いを理解した上で、次に実践に移す方法として生成AIツールChatGPTを使ったトレーニング法を6つ紹介します。

 

ChatGPTとは、2015年に設立された『OpenAI』という団体が開発し、2022年11月に公開された自動応答チャット生成AIのことをいいます。

ChatGPT日本語サイト

ChatGPTのアカウントは無料で作成できますが、利用時には無料モデルか有料モデルのいずれかを選択します。(有料モデルに登録しない場合は、無料モデルを利用できます)

 

ChatGPTに、プロンプト(命令文)を送ることでテキスト形式で回答が得られます。

 

プロンプトなど、ChatGPTの基本的な使い方については、下記の記事で紹介しています。参考にしてください。

参考ChatGPTで効率化!SEOブログ記事の作成法とプロンプト24選

続きを見る

 

以下で紹介するトレーニング法を活用することで、感情や個人的な視点を排除し、読者に事実や中立的な意見を伝えるスキルが向上します。

 

1. 事実と意見を区別するトレーニング

  • プロンプト例「この記事の主張と事実の部分を区別してください」
  • ChatGPTに文章を入力し、主張と事実を明確に区別させます。これにより、自分がどの部分で感情や主観的な意見を取り入れているか理解できます。

◆実践方法

  • 自分で書いた文章や他の文章をChatGPTに入力し、どの部分が客観的な事実で、どの部分が個人的な意見かを指摘させます。
  • その後、主観的な部分を客観的な表現に置き換えて、再度確認します。

2. 第三者視点で書き直す練習

  • プロンプト例:「この文章を第三者視点で書き直してください」
  • ChatGPTに自分の文章を入力し、第三者視点で書き直してもらいます。これにより、文章がどのように客観的に表現できるかがわかります。

◆実践方法

  • 自分が書いた主観的な文章(例:「私はこう感じました」「この商品は最高です」)をChatGPTに第三者視点に書き直してもらい、その違いを学びます。
  • その後、第三者視点で自分でも書き直しをして、客観的な表現を意識します。

3. 多角的な視点を取り入れる

  • プロンプト例「このテーマに関して異なる視点を提示してください」
  • ChatGPTに1つのテーマに対して異なる視点をいくつか提案させます。これにより、特定の立場に固執せず、さまざまな視点を取り入れて文章を書く練習ができます。

◆実践方法

  • 書きたいテーマについて、異なる視点をChatGPTに提案させます。例えば、賛成・反対・中立の立場を提示させ、それらの視点を組み合わせて文章を書いてみます。

4. 感情を抑えた説明文を作成する

  • プロンプト例「感情的な表現を避けて、この内容を説明してください」
  • ChatGPTに感情を排除した説明文を書かせることで、冷静で論理的な説明の仕方を学びます。

◆実践方法

  • 感情的に書いてしまった部分をChatGPTに入力し、感情を排除して説明文にしてもらいます。たとえば、「素晴らしい結果が出た!」を「試験結果は予想以上のものであった」と冷静な表現に変える方法です。

5. 読者を意識した編集

  • プロンプト例「異なる読者層に合わせて、この文章を編集してください」
  • ChatGPTに異なる読者層(例えば、専門家と初心者)に合わせた文章編集を依頼し、どのように客観的な視点が保たれるか学びます。

◆実践方法

  • 同じ内容を、異なる読者層に向けて書き直してもらい、どのように表現が変わるのかを分析します。特定の立場や知識レベルに偏らず、広く伝わる表現を身につけるための練習になります。

6. 要約トレーニング

  • プロンプト例「この文章を客観的に要約してください」
  • ChatGPTに長文の内容を短く要約させる練習を通して、必要な事実や論点を客観的にまとめるスキルを高めます。

◆実践方法

  • 自分で書いた文章や他人が書いた文章を要約してもらい、その要約がどのように要点を捉えているか確認します。感情的な要素を含めず、重要な事実だけを抽出するトレーニングです。

これらの方法を繰り返し行うことで、ChatGPTを使って客観的な文章を書く能力を鍛えることができます。

 

WEB上で文章を書くには主観と客観を使い分ける

文章には自分を視点とする主観的な文章と、第三者を視点とする客観的な文章があります。

 

主観的な文章は親近感があって読者の共感を得ることができるため、ブログやエッセイなどに用いられます。

 

対して、客観的な文章は説得力があって情報を的確に読者に伝えるため、論文やコラム文に使われます。

 

WEB記事に必要とされるのは、一般的には「客観的な文章」ですが、記事の目的や内容によっては主観的な文章が必要な場合もあります。

 

文章力を上げるには、まずは客観的な文章が書けることが必要です。客観的な文章の書き方を身に付けるには、ロジカルライティングを実践することで身に付きます。

 

ロジカルライティングについては、下記の記事で詳しくお伝えしています。あわせてご覧ください。

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ロジカルライティングの書き方には「SDS法」と「PREP法」があります。下記の記事で詳しくお伝えしています。

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主観的な文章と客観的な文章のそれぞれの特徴と効果を理解し、記事の目的によって使い分けられるようにトレーニングしましょう。

 

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SEOコンサルタント・ライティングコーチ@オオニシヨウコ

22歳で結婚し、28歳で子どもが4歳と3歳の時に離婚。シングルマザーとして、2人の子どもを育てながら一家の大黒柱となる。その経験から、「女性が子育てや家族の介護をしながらも働き続け、収入を得られる環境づくり」を理念に、2015年に会社を設立。WEBメディア制作事業とライティング教育事業を展開。

ライティング教育事業では、これまでに600人以上のプロライターを育成し、編集プロダクション事業を通じて、子育て中の女性に働く場を提供。同時に、200人以上の事業主や経営者にライティング指導を行い、ビジネス成長をサポート。

SEOとライティングスキルを駆使し、企業の集客や売上アップ、個人のキャリア支援に貢献。わずか30日で検索結果の上位表示を達成し、1,000以上のキーワードで1~3位を獲得するSEOライティングは、同業他社からも高く評価されている。月商7桁、年商8桁の実績を持つ。

現在は、これまでに培ったSEOとライティングのノウハウを活かし、個人事業主や中小企業を対象に「集客できるWEBサイト」の制作や、コンテンツマーケティングのサポート、ライティング指導を行っている。

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