一般的に文章は、読み手の視点になって考えて書くことが必要です。筆者の視点で書く場合は、『主観的』と『客観的』の2つがあります。
本記事では、主観と客観の文章の違いと使い分けについて、具体例を挙げながら解説します。
WEB記事を書くときは、誰が見ても聞いても同じ捉え方や事実が伝わる「客観的な書き方」が必要です。
また、最先端のAIライティングツールChatGPTを活用すると、文章のチェックや校正が簡単に行えます。
文章の基礎力を身に付けて、ChatGPTを活用しましょう!
\気になる目次をクリックするとジャンプします/
主観と客観の違い
主観的な文章と客観的な文章のもっともわかりやすい違いは、誰の視点から書いているかという点にあります。
視点が異なることで、読者の受け取り方も異なるのです。
主観的な文章の視点は自分
主観的な文章とは、書き手の立場での見方や感覚や感情的な意見を書いたものです。例えば、以下のような文章は主観的な文章です。
「~だと感じる」や「~だと思う」などの表現は、書き手個人が感じた意見であり、同じ状況であってもすべての人が同様のことを思うわけではありません。
暑さの感じ方・体感は人それぞれであるため、こちらの例文も主観的な書き方になります。
主観的な文章は、書き手の個人的な意見や考え、経験です。同じ出来事であっても、文章の読み手が実際にどのように感じるかは、個人差があります。
主観的な文章は、すべての読者が読んで納得する文章ではないという点が特徴です。
客観的な文章の視点は第三者
客観的な文章とは、第三者の立場からの見方や意見を理論的に書いた文章です。例えば、以下のような文章は客観的な文章です。
どちらも暑いことを伝える2つの文章は、具体的な様子や気温が書かれているため、「暑さ」が伝わる表現になっています。
このように、客観的な文章の視点は「第三者」にあります。
客観的な文章は、事実や根拠に基づいた文章であるため、多くの人が納得できる説得力のある文章であるのが特徴です。
『主観的・客観的』な書き方と合わせて、『話し言葉・書き言葉』の文体についても理解を深めて実践できると、文章の品質が上がります。
『話し言葉・書き言葉』については、下記の記事で詳しく伝えています。
-
参考【話し言葉・書き言葉の違い一覧表】使い分けで文章の評価が上がる!
続きを見る
主観と客観の使い分け
主観的な文章と客観的な文章は、それぞれ読み手に与える効果が異なります。
文章の目的によって使い分けましょう。
主観が使われる文章
主観的な文章は、個人的なブログやSNS、口コミ、エッセイなどの記事で用いられます。
口コミ、エッセイなどの記事は、書き手の思いや主張、経験を書くことを目的としているものです。
読者は、共感しやすい読み物として楽しむために口コミ、エッセイなどの記事を読みます。主観で書かれた文章は、親近感があり、書き手の思いや経験を身近に感じられます。
読者を惹きつけることを目的としたブログやエッセイには、主観的な文章は最適といえます。
客観が使われる文章
客観的な文章は、論文や新聞、企業のビジネスブログやコラムなどの記事で用いられます。
論文や新聞、企業のビジネスブログやコラム記事は、感情的な表現を用いず事実のみをわかりやすく伝えることを目的としているものです。
客観的に書かれた文章は、説得力があり情報を正しく伝える効果があります。読者は、自分にとって有益な情報を得るために客観的に書かれた記事を読みます。
客観的な書き方は、書き手の考えや個人的な見解を必要としない文章には最適です。
WEB記事を書く仕事を受ける場合、クライアントから渡されるレギュレーション(依頼書)には『客観的な文章で書く』と記述されていることがあります。
レギュレーションとは、記事の質を一定に保つために依頼者側が執筆者に対して設定している文字数や表現方法などの決まりのことです。
このような条件を満たすために、WEBライターやコラムニストなどの執筆者は、客観的な文章が書けることが必須のスキルになります。
また、起業家や経営者が集客のために書く文章も、客観的に書くことで見込み客に響きやすくなり、集客や売上につながります。
\画像をクリックして楽天でチェックする!/
文章での主観と客観の書き方の違い
前述のとおり、主観的な文章と客観的な文章の違いは筆者の視点にあります。
主観的な文章に客観性をもたせるためには、第三者の視点から見て納得できる情報を追加することがポイントです。
客観的な文章は客観的な事実を追加する
客観的な文章を書く場合は、第三者的に見て「誰もが認める事実」を書きます。
例文として、人気のプリンの紹介してみましょう。
このように書くと、自分が感じた感想になっているため、『主観的な文章』になります。
味の感じ方や好みは人によって異なり、誰もが同じように感じるとは限りません。
対して、以下の文章では前述の例文よりも、具体的です。
このように書くと、個人的な感想ではなくなり客観的な文章になります。
「採れたての新鮮な卵を使っている」という誰もが納得する事実を入れることで効果が多くの人に伝わります。
事実を入れることで文章に説得力が出て、読者にとってわかりやすい有益な情報となります。
重要な点は、誰もが納得できる事実を入れるというところにあります。
誰が検証しても同じ結果が出ることや、広く知られている知識などを入れるようにしましょう。
客観的な文章には具体的な数値や比較対象を追加する
客観的な文章では、具体的な数値や根拠を入れるようにします。
見ている山の高さを表現するときの例文です。
このような書き方は、主観的になります。理由は、見ている山を何と比べて「高い」と感じているのか、個人によって違いがあるからです。
登山経験の有無など、個人の日常の経験によっても左右される可能性があります。
対して、主観を交えずに誰が読んでも正しく伝わるように客観的に表すには以下のように表現しましょう。
具体的な数値や比較対象を入れることで、誰もがおおよその高さや規模を想像できます。
数値を入れる際にデータを利用する場合は、公的機関や専門機関などの信頼性の高い情報を使います。
根拠が定かではない個人のブログ内容や、SNSで拡散されている情報など、安易に用いないようにしましょう。
客観的な書き方で抑揚力を上げて読む人を惹き付ける執筆方法
これまで、「読まれても、読者に響かない」「集客に結びつかない」「思った反応が得られない」などと、感じたことはありませんか?
その原因のひとつが、上記で紹介してきた主観的な表現に頼りすぎていることかもしれません。
文章を書いて対価を得たり、情報発信を行い集客や売上につなげたりする人(ライター・コラムニスト・ブロガー・起業家・経営者の方たち)にとって、主観的ではなく客観的な書き方ができることは必須のスキルです。
対して、文章が主観的要素ばかりだと、読者やユーザーに最後まで読んでもらえず、期待どおりの成果を出せないことになります。
例えば、あるライターが「とても美味しい商品です」という表現で記事を書いた際、読者にその価値が伝わらず、購入につながりませんでした。
しかし「○○の成分が入っているため、美容に効果的です」という客観的な根拠を示すことで、読者の反応が劇的に向上し、売上にもつながりました。
このように、文章スキルで収入を得たり収益化したりするには、客観的に書くトレーニングが欠かせません。
当社ワーククリエーションでは、こうした主観的な文章の改善方法を『客観的に書くトレーニング動画』にまとめました。
トレーニング動画では、ライター養成講座にて実際に成果が出た「客観的な文の書き方」のトレーニング法を学ぶことができます。
下記のスライド動画は、『読む人に伝わる文章術・動画講座のご案内』(手引き/約7分)です。
動画講座のご案内はこちら
-
読む人に伝わる文章術・動画講座│客観的に文を書くトレーニング付き
続きを見る
動画のメリット
- 実際のトレーニング法を使って具体的に学べる
- 自宅で自分のペースでトレーニングできる
- 成果を出した実績のある方法を基にしている
テキスト&動画教材
1.文章力を向上させる構成20の原則(テキスト全32頁)
∟伝わる文章の書き方基礎13原則
∟文章の品格を上げる書き方7原則
2.「客観的に抑揚力を上げて読者を惹き付ける」執筆方法(動画22分)
∟客観的に書くことの必要性と重要性
∟客観的に文を書くトレーニング法
※スライド(全27頁)
WEB上で文章を書くには主観と客観を使い分ける
文章には自分を視点とする主観的な文章と、第三者を視点とする客観的な文章があります。
主観的な文章は親近感があって読者の共感を得ることができるため、ブログやエッセイなどに用いられます。
対して、客観的な文章は説得力があって情報を的確に読者に伝えるため、論文やコラム文に使われます。
WEB記事に必要とされるのは、一般的には「客観的な文章」ですが、記事の目的や内容によっては主観的な文章が必要な場合もあります。
文章力を上げるには、まずは客観的な文章が書けることが必要です。客観的な文章の書き方を身に付けるには、ロジカルライティングを実践することで身に付きます。
ロジカルライティングについては、下記の記事で詳しくお伝えしています。あわせてご覧ください。
こちらもCHECK
-
ロジカルライティングとは?文章を劇的にわかりやすくする書き方
続きを見る
ロジカルライティングの書き方には「SDS法」と「PREP法」があります。下記の記事で詳しくお伝えしています。
こちらもCHECK
-
文章には型がある!ライティングにおすすめのSDS法とPREP法
続きを見る
主観的な文章と客観的な文章のそれぞれの特徴と効果を理解し、記事の目的によって使い分けられるようにトレーニングしましょう。