インターネット上でショッピングカートを設置して商品を販売するには、ECサイトが必要です。
ECサイトとは、Electronic Commerceの通称で、電子取引が可能なWEBサイトのことを指します。
ECサイトに集客を行う方法には、SEO、有料広告、無料で行えるSNSなどがあります。
それぞれに、メリットとデメリットがありますが、中長期的にみたときにはSEOでの集客が向いています。
SEOを行うメリットは、広告のように「止めたら終わり」ではなく、たとえコンテンツの制作費用がかかっても、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作することでいずれ会社や事業の資産となっていくからです。
コンテンツの品質を保持したSEOを『コンテンツSEO』と呼び、Googleをはじめとする検索エンジンの検索結果からECサイトへとユーザーを誘導できるため、ファン層を増やしていくことでブランディングが図れます。
本記事では、SEOに強いECサイトをつくるために、コンテンツSEOの概要や集客できるコンテンツづくりについて紹介します。
コンテンツSEOがECサイトへの集客に有効である理由
SEOとは、『Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オブティマゼーション)』の略であり、日本語では『検索エンジン最適化』と訳されます。
SEOは、Googleなどの検索エンジンで検索された際に自社のWEBサイトや記事を上位表示させることで、自社サイトへのユーザーの流入を増やすことを目的としています。
ECサイトを利用するユーザーは、購入したい商品の名前や特徴をキーワードとして検索し、検索結果に表示されたECサイトを訪問します。
そのため、ECサイトが検索結果に表示されないことや表示される順位が低いと、ユーザーに見つけてもらえにくくなります。
2021年に「SEO Clarity」が調査した、日本における検索結果順位1~10位のクリック率(CTR)の調査結果では、1位表示されたWEBサイトのクリック率が13.94%であるのに対し、5位では2.98%と半分以下の数字となっています。
引用元:2021 年のランキング順位別の日本の Google クリックスルー率 (CTR)
ECサイトへの集客を図るためには、WEBサイトを上位表示させてクリック率を上げることが必要です。
ECサイトの集客に有効な手法として、SEO対策をしたコンテンツからユーザーを誘導する方法があります。
コンテンツでは、自社の商品に関連する読み物を掲載し、その情報を読んで興味を持ったユーザーを見込み顧客としてECサイトへと誘導します。
コンテンツからECサイトへと流入したユーザーは、自社の商品に興味を持っているユーザーであるため、購入へとつながりやすいのが特徴です。
SEOの種類と目的
SEOには、内部SEOと外部SEO、コンテンツSEOの3種類があります。
ここでは、SEOの種類と目的を解説します。
内部SEO
内部SEOとは、WEBサイトの内部の構造に対して行うSEO対策です。
内部SEOの目的は、検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝え、検索結果で上位表示されるための評価を得ることです。
検索エンジンに評価されるWEBサイトの基準は、ユーザー目線のコンテンツであることです。
よって、内部SEOでは、ユーザーが見てわかりやすいコンテンツづくりに重点を置きます。
具体的には、テキストや図解・装飾などの見た目を整え、コンテンツ内に内部リンクを貼るなどして、ユーザーが利用しやすいサイト構造をつくります。
外部SEO
外部SEOとは、自社のWEBサイトが外部のWEBサイトから評価を受けてシェアしてもらうための対策です。
外部SEOでとくに重要なことは、ほかのWEBサイトに自社のWEBサイトのリンクを貼ってもらう「外部リンク」を設置してもらうことです。
Googleの検索システムでは、クローラというロボットがWEB上を巡回し、検索結果で表示する順位を決めるために、WEBサイトの情報を収集しています。
クローラはリンクをたどって移動するため、外部リンクが多ければ多いほど、クローラに閲覧される機会が増えます。
クローラについては、下記の記事で詳細に解説しています。あわせてご覧ください。
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クローラ・インデクサ┃検索エンジンの仕組みと上位表示をめざす方法
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外部リンクの設置は、第三者が自社サイトを評価してくれることで行われるため、自社が直接関わることは難しいとされています。
しかし、内部SEOや、後述するコンテンツSEOを強化すれば、外部サイトに評価されてリンクを貼ってもらえる可能性が高くなるため、外部SEOを意識するサイトづくりが重要です。
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、ユーザーにとって有益な記事コンテンツを提供して、WEBサイトの評価を上げるSEO対策です。
以下のようなコンテンツが、ユーザーにとって有益とされます。
- 記事内の情報が充実している
- 見やすい文字サイズやレイアウトである
- 引用元に依存しておらず、オリジナリティがある記事内容
- ユーザーの悩みや疑問に寄り添い、明確に答える情報である
コンテンツSEOを行う代表的な例に、オウンドメディアの運用があります。
オウンドメディアとは、「自社が保有するメディア」を意味します。
ユーザーの問題や悩みを解決する情報を自社の商品やサービスに絡めて情報発信を行い、自社のファン獲得をめざします。
オウンドメディアでは、自社が一方的に伝えたいことを発信するのではなく、ユーザーの視点に立ったコンテンツをつくることが第一条件です。
すると、ユーザーと検索エンジンの両者に評価されるため、検索結果で上位表示される可能性が高くなるのです。
SEOを意識したコンテンツ制作の流れ
コンテンツ制作の流れを把握して、効率的に検索上位表示を狙いましょう。
以下では、実際にSEOを意識したコンテンツをつくるときの流れについて紹介します。
1.対策キーワードを決める
SEOを意識した記事コンテンツをつくるためには、ユーザーがどんな言葉を使って検索窓に入力するかを考えて、対策キーワードを決定します。
対策キーワードは、自社の商品やサービスに関連したものを選定し、さらに次に説明するロングテールキーワードと、以下で紹介する共起語を意識します。
ロングテールキーワードを狙う
ロングテールキーワードとは、複数の言葉を組み合わせたキーワードです。
例えば、「ダイエット」について検索する場合、「ダイエット」のひとつの単語だけでなく、より詳しく「ダイエット 運動 簡単」などとするのがロングテールキーワードです。
ロングテールキーワードは、3~4語で構成されていることが多く、月間検索のボリュームが月間1,000以下と少ない傾向にあるため、WEBサイトを上位表示させる難易度を下げられます。
月間検索ボリュームとは、月に検索されるおよその回数のことをいいます。
対して、1語のみのキーワードを「ビッグキーワード」といいます。
そのため、記事を初めて作成する場合は、競合が少ないロングテールキーワードから狙うと比較的早期に検索結果で上位表示されやすくなります。
ロングテールキーワードで上位表示される記事数が増えると、検索エンジンから見たWEBサイト全体の評価が上がっていきます。
すると、次第にビッグキーワードで作成した記事も上位表示されやすくなります。
コンテンツに含める共起語を定める
共起語とは、選定した対策キーワードとともに使われることが多い単語のことです。
共起語を含んだコンテンツを制作することで、よりユーザーのニーズに合ったキーワード選定ができます。
また、文中の共起語が多ければ、検索エンジンは情報量が多く専門性が高いWEBサイトであると判断するため、ユーザーにとって有益なコンテンツとして評価される可能性が高くなります。
2.ペルソナを設定する
キーワードの選定ができたら、顧客のニーズを把握するためにターゲットを決めます。
商品の顧客となる人物像をペルソナとして設定してアプローチすることで、効率よく集客ができます。
たとえば、キーワードが「ダイエット」で検索した場合、性別や年代、生活などによってユーザーが求めている答えは異なります。
ペルソナ設定では、性別や年代、職業、趣味、行動パターンなどの詳細な情報を考えて、「実在しそうな架空の人」をつくることが重要です。
すでに、見込顧客や優良顧客が存在する場合は、実在する人をペルソナに見立てるとよいでしょう。
設定したペルソナ像を社内で共有することにより、社員同士のコンテンツに対する認識のずれを防ぎ、スムーズにコンテンツを制作できます。
3.競合サイトのコンテンツを分析する
SEO対策では、自社の商品サービスの競合となるサイトを分析することも重要です。
上位表示されている競合サイトを分析することで、顧客のニーズを把握できるため、積極的に参考にしましょう。
分析では、競合サイトへの流入キーワードを調べますが、基本的にはWEBサイトの所有者以外はサイトへのアクセス数や流入キーワードなどのデータは見られません。
そこで、競合サイトの流入キーワードを調べる時は、以下のような競合調査ツールを活用します。
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また、上位表示されている競合サイトと自社サイトとの共通点を探すことも大切です。
共通する部分をより充実した内容にすることで、競合他社との差別化を図ります。
共通点を探すことで、競合サイトにはない自社の強みが明確になるというメリットもあります。
自社独自の強みをコンテンツに盛り込むことで、自社の商品の良さを顧客にアピールしましょう。
4.コンテンツを制作する
SEOを意識してコンテンツ制作を行うルールは複数あります。
以下では、なかでも重要なルールを5つ紹介します。
タイトルと見出しにキーワードを含める
タイトルや見出しには、検索エンジンに正しくWEBサイトの内容を認識してもらう役割があるため、必ず対策キーワードを含めます。
加えて、ユーザーに伝えたい【送料無料】などの魅力的な文言は、タイトルや見出しの前方に置くことで始めに目に付くため、訴求力が上がります。
また、タイトルや見出しに共起語を含めることは、検索エンジンに情報量の多さをアピールできるため効果的です。
ディスクリプションを設定する
ディスクリプションとは、正しくは『metadescription(メタディスクリプション)』と呼ばれるもので、検索結果の画面でタイトルの下に表示される、サイトや記事の説明文のことです。
ディスクリプションに、商品ページや記事コンテンツの内容を要約した文章を記載することで、ユーザーに興味を促すことができます。
同時に、商品のスペックや魅力がひと目でわかるように表示させる役目もします。
記事の内容が想像しやすいURLにする
記事のURLはできる限り長くならないように、対策キーワードを用いたりして、記事に何が書かれているのか想像できるものにします。
記事ごとに決めるのは、URL(ドメイン)の「/」以降の部分で、パーマリンクと呼ばれており、対策キーワードを英字かローマ字表記にします。
パーマリンクを日本語にすると、上図のように記号に変換されて文字化けし必要以上に長い文字列(URL)で表記されます。
現在は、検索エンジンの制度が高まったことで、Googleの公式サイトでは日本語のパーマリンクでも「SEO評価に直接的な影響はない」といわれています。
日本語のパーマリンクは、SEO的な視点ではメリットもデメリットもありません
しかし、ページへのリンクを添付して第三者にお知らせするときは、適切なURL表記の方が視認性が高くなり、クリック率の上昇につながります。
また、外部でシェアしてもらうときは、英数字の部分しかリンクとみなされない場合があり、日本語を含むURLでは被リンクが受けにくくなります。
さらに、Google検索セントラルでは、以下のように解説しています。
サイトのURL構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法でURLを構成できるよう、コンテンツを分類します。
可能な場合は、長い IDではなく意味のある単語を URL に使用します。
引用元:シンプルなURL構造を維持する│Google検索セントラル
上述したような間接的な要因から見ても、対策キーワードを英字かローマ字表記にした方がよいでしょう。
シェアボタンを配置する
WEBサイト内にシェアボタンを配置すると、間接的なSEO効果に期待できます。
シェアボタンを設置することで、コンテンツの内容に興味があるユーザーが、SNSに拡散してくれます。
最初に拡散したユーザーは、似たような趣味や興味を持った人がいるコミュニティに属している可能性があります。
コミュニティ内でコンテンツが共有されれば、いずれコミュニティの外にもコンテンツが拡散され、多くの人の目に触れる機会が増えるでしょう。
SNSに貼られたリンクは、WEBサイトに貼られるリンクと異なり、検索エンジンから評価されず、SEO効果がありません。
しかし、SNSにシェアされることで、外部からのアクセス数増加が見込めます。
コンテンツへのアクセス数が増えることで検索エンジンからの評価につながるため、シェアボタンの設置は結果的にSEO効果が見込める方法だといえます。
アクセスが増えて多くの人の目に触れることで、「役に立つ記事」と思ってもらえれば、ほかのWEBサイトやブログにリンクを貼ってもらえる可能性が高くなります。
ユーザーに役立つコンテンツにする
前の章「SEOの目的と種類」の中の「コンテンツSEO」の説明で述べたように、WEBサイトでは一方的に伝えたいことを記載するのみでは成り立ちません。
ユーザー視点に立った有益なコンテンツを制作することを心がけることが大切です。
Googleでは、WEBサイトを評価するための基準として『ユーザーファースト』を掲げています。
ユーザーファーストとは、顧客の満足度が最優先であるという考え方のことです。
顧客のことを意識したサイトやコンテンツをつくりこみ、満足度を高めるために行われます。
ユーザーは悩みや疑問の解決策を求めてWEB検索をしています。
明確な解決策を提示してくれるコンテンツが、ユーザーにとって役立つコンテンツということになります。
また、ただ情報を提供するだけでなく、読みやすさやわかりやすさを意識したコンテンツをつくることも大切です。
ユーザーの利便性が高いコンテンツは、Googleが掲げるユーザーファーストを満たすことになり、評価へとつながります。
常にユーザーの視点に立ち、わかりやすく役に立つコンテンツづくりを心がけましょう。
コンテンツSEOでECサイトに集客する6つの方法
コンテンツSEOによってECサイトに集客するには、いくつかの対策や工夫が必要です。
いずれの対策も、Googleの評価を上げ、さらにユーザーの満足度を向上させることを意識しています。
以下では、コンテンツSEOで、ECサイトに集客する方法を6つ紹介します。
1.ECサイトと同じドメインで記事を作成する
コンテンツとして記事を投稿する際は、ECサイトと同じ独自ドメインを使います。
独自ドメインとは、自社で決めることができる文字列のドメインを指します。
新しく取得したドメインは、検索エンジンからの信頼度を数値化したドメインパワーがないため、検索結果で上位表示されるまでに時間がかかります。
ドメインパワーが強いほど、クローラが巡回する頻度が高くなり、新規投稿した記事コンテンツの順位を決めるスピードが上がります。
既存のドメインパワーを活かし、ECサイトと同じドメイン配下にコンテンツ記事を置くことで、投稿早期から検索上位を狙えます。
2.商品ページへの導線をわかりやすくする
ECサイトの売り上げを伸ばすには、コンテンツ記事から商品ページへの導線をわかりやすくすることが重要です。
ユーザーが記事内で紹介した商品の購入ページに、記事から直接移動できるように、リンクをわかりやすく表示させましょう。
また、商品カートボタンを常に表示させるように設定しておくことも、ユーザーにとってわかりやすい設計であるといえます。
とくに、パソコンではなくスマートフォンでECサイトを閲覧している場合は、商品ページが縦に長く表示されます。
カートボタンが常時表示されていないと、ユーザーが商品の詳細を見るために画面をスクロールしているうちに、カートボタンから離れてしまいます。
カートボタンから離れてしまうと、ユーザーが閲覧している商品の購入を決めた場合、再度スクロールが必要です。
すると、ユーザーの手を煩わせることになり、離脱の原因になりかねません。
ユーザーにストレスを感じさせず、スムーズにレジまで連れていけるような導線を考えることで、離脱防止にもなり購入率アップにつながります。
3.モバイルフレンドリーな設計にする
現在、パソコン以外のモバイル端末からインターネットを利用する人が増えて、ECサイトを始めとしたWEBサイトにはモバイルフレンドリーな設計が求められています。
モバイルフレンドリーとは、WEBサイトをモバイル端末からも見やすく、使いやすいように最適化することです。
スマートフォンの普及に伴い、2015年4月にGoogleが『モバイルフレンドリーアップデート』を実施しました。
その際、スマートフォンなどのモバイル端末での閲覧に適していないWEBページの順位を引き下げました。
モバイルフレンドリーは、現在もWEBサイトのランキング付けに使われている要素で、検索順位に大きく関わっています。
このように、モバイルフレンドリーを意識しなければ、検索順位が大きく下がってしまうため、ECサイトの設計はモバイルフレンドリーを意識したものが必要です。
モバイルフレンドリーでないWEBサイトとは、スマートフォンから閲覧すると文字が小さく見にくいことや、端末の画面幅とWEBサイトの表示幅が合わないことなどが挙げられます。
ユーザーの目線から考えても、スマートフォンからの閲覧に適していないWEBサイトは、ストレスを感じます。
モバイルフレンドリーでないWEBサイトは、ユーザーの利便性が低下し、サイトから離脱を招き、結果的にGoogleの評価も落とす要因となります。
自社のECサイトやコンテンツがモバイルフレンドリーであるか否かは、Googleが提供している『モバイルフレンドリーテスト』を使うことで判断できるため、確認してみましょう。
4.画像にalt属性を設定する
alt属性とは、画像が何であるかを説明するテキストです。
クローラはシステムであることから、画像から情報を読み取れないため、WEBサイト制作ツール内でコンテンツに挿入する画像にはalt属性を設定して、クローラが認識できるようにしましょう。
alt属性を設定することで、クローラのコンテンツへの理解度が上がり、検索順位アップにも影響します。
また、サーバーやWEBサイトにトラブルがあった際、画像を読み込めず表示されなくなることがあります。
画像が表示されないときは、alt属性で設定したテキストが表示されるため、ユーザーにとっても何の画像であるかがわかり、親切な設定であるといえます。
alt属性の設定する際には、写真や画像の内容を具体的に入力しましょう。
基本的にalt属性は設定が必要ですが、なかには設定しなくてもよい画像の種類があります。
alt属性を設定しなくてよい画像は、図解ではない装飾目的の画像や背景画像などが挙げられます。
装飾目的の画像や背景画像が、コンテンツと直接関連のないものである場合は、クローラに画像の内容を認識させる必要がありません。
また、音声読み上げ機能で記事を読む人にとって、コンテンツと関係がないalt属性の読み上げは混乱を招くことも考えられます。
alt属性を設定する・しない画像を見極める際は、ユーザーの目線に立ちながら考えることで判断できます。
5.重複コンテンツを避ける
コンテンツSEOの注意点のひとつに、「重複コンテンツをつくらない」ことが挙げられます。
重複コンテンツとは、サイト内外にかかわらず、タイトルやテキストなどのページを構成している内容が、ほかのページと重複している状態を指します。
Googleは、重複コンテンツを以下のように定義しています。
重複するコンテンツとは、ドメイン内、または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。
引用:重複コンテンツの作成を避ける | Google 検索セントラル | Google Developers
重複コンテンツの例として、他社サイトのコンテンツの転載や、サイト内で定型文を繰り返し使っていることなどが挙げられます。
前述のような例は、検索エンジンの結果を操作する意図で行われていなくとも、結果的にGoogleに悪質な重複コンテンツを作成していると判断されることがあります。
重複コンテンツであるとGoogleに判断された場合、該当サイトの検索順位を低下させる措置や、検索結果画面にサイトを表示させないなどのペナルティを与えられる可能性があります。
ペナルティを受けるリスクを減らすためには、重複コンテンツの作成を避けることが重要です。
重複コンテンツを避けるためのECサイトの対策として、サイズや色違いのある商品は、1つの商品ページ内で、それぞれのサイズ・色違いを選択して購入できるようにしましょう。
また、複数のECサイトに商品を掲載している場合は、サイトごとにタイトルや見出し、テキストを変えるなどの対策が必要です。
6.販売終了した商品ページに対策を施す
サイト内に販売終了ページが多い場合、検索順位を下げる要因となる可能性があります。
なぜなら、販売終了ページが多いと、ユーザーの満足度が下がり、サイト内の滞在時間が短くなることや離脱につながり、検索エンジンの評価を落とす可能性があるからです。
販売終了した商品のページは、検索エンジンの評価を落さないように対策を施しましょう。
対策の例として、商品の詳細ページを表示する前の、商品一覧ページの時点で販売終了している商品が一目でわかるようにする方法があります。
商品の詳細ページでは、なぜその商品が在庫切れであるか簡潔に説明し、再入荷の予定があればいつ頃入荷するかを伝えましょう。
また、再入荷の予定がある商品ページには、「再入荷のお知らせ」をするために、ユーザーにメールアドレスなどの個人情報を入力してもらうフォームなどを準備します。
ユーザーの購入機会を損失させないことから、ユーザーの不満の軽減にもつながります。
記事コンテンツから商品に興味を持ち、サイトに訪問してくれたユーザーに失望感を与えないように、販売終了した商品のページには対策を施しましょう。
ECサイトへの集客はユーザー目線のコンテンツをつくる
ECサイトへの集客を図るには、自社の商品に興味のあるユーザーを自然検索から流入させることが有効です。
SEOとなる自然検索からの流入を増やすためには、ユーザー目線のコンテンツをつくり、検索結果で上位表示させる必要があります。
ユーザー目線のコンテンツ記事をつくり公開することで、ユーザーの満足度を満たし、自社のファンとして獲得ができます。
ひいては、検索エンジンの評価にもつながります。
ECサイトへの集客を増やすために、SEOを意識しながらユーザーの悩みや疑問に応えるコンテンツをつくりましょう。