WEB集客を図る際に欠かせないのがオウンドメディアの運用です。
オウンドメディアが持つ役割のなかのひとつに、『企業や商品サービスのブランディング』があります。
オウンドメディアでブランディングができれば、自社の商品サービスの認知度が上がることを始めとしたさまざまなメリットがあり、効果的な集客へとつながります。
本記事では、オウンドメディアのブランディングについての基本的な知識とメリット、実際に行う際のポイントについて紹介します。
オウンドメディアには広義と狭義の意味がある
オウンドメディアには広義と狭義、それぞれの言葉によって意味が分かれます。
広義の意味では、ホームページや会社案内、カタログなど会社が保有するメディア全体を指し、狭義の意味ではビジネスブログのようなコンテンツを中心にしたWEBサイトのことを指します。
オウンドメディアについては、下記の記事で詳しくお伝えしています。併せてご覧ください。
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本記事でいうオウンドメディアは、WEB集客の手段のひとつとして企業や事業者が運用するビジネスブログのみで構成されたWEBサイトのことを指します。
オウンドメディアは、ブランディングや集客を目的に運用します。
オウンドメディアで集客する方法については、5つのポイントを下記の記事で説明しています。
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ブランディングの成功とWEB集客の効果は、深くかかわっています。
オウンドメディアはトリプルメディアのひとつ
オウンドメディアとは、サーバーやドメインを準備し自社で保有するメディアをいいます。
オウンドメディアは、トリプルメディアと呼ばれる企業と消費者をつなぐメディアのなかのひとつです。
トリプルメディアには、上図のようにオウンドメディアのほかにも、SNSや口コミサイトなどの消費者発信の媒体を使ったアーンドメディアと、広告やテレビCMのように費用を払って利用するペイドメディアがあります。
オウンドメディアは自社の資産になる
オウンドメディアを運用するために制作し、発信したコンテンツはすべて自社の資産となります。
近年では、YoutubeやX(旧Twitter)などの拡散力が強いSNSを使用するアーンドメディアが、WEB集客の手段として多く用いられています。
しかし、アーンドメディアそのものは、他社が運営するメディア媒体であるため、発信した情報は自社が所有する資産として蓄積しておくことができません。
加えて、利用しているSNSサービスの提供が終了してしまった場合は、投稿したコンテンツがすべて消えてしまう可能性も考えられるでしょう。
対して、オウンドメディアは、WEB集客のプラットフォームとなるメディアです。
オウンドメディアは自社が所有しているものであるため、メディアを削除しない限り、発信した情報はすべて自社の資産として蓄積されます。
自社所有のメディアでユーザーの役に立つ情報を発信することで、ユーザーからの信頼も確保できるでしょう。
オウンドメディアの目的
オウンドメディアを立ち上げる目的には、主に以下のものがあります。
- 自社の商品サービスの顧客となるユーザーを獲得する集客目的
- 自社の商品サービスの販売や利用につなげ、売上げを伸ばす目的
- 優秀な人材を獲得するための求人目的
- 自社の商品サービスの価値を高めるブランディング目的
オウンドメディアの目的の中でも、ブランディングができれば自社に対するユーザーの信頼を獲得できます。
信頼を得ることで、自然と集客や売上げ向上、求人採用などのほかの目的とつなげられるでしょう。
オウンドメディアはブランディングができる
ブランディングとは、自社サイトや自社の商品・サービスのイメージを作り上げて、ユーザーに広く認知してもらうことです。
オウンドメディアを使ったブランディングでは、自社の商品サービスに関連するコンテンツを発信します。
発信する内容は、ユーザーが必要としている情報です。
ユーザーが求める情報を発信することで、自社に対する信頼を獲得できます。
また、オウンドメディアでブランディングを図ることで、SNS経由の集客においてもユーザーから認知されやすくなります。
オウンドメディアの認知度が上がっていると、SNSから訪問したユーザーが「見覚えがあるWEBサイト」と捉えて、さらに拡散される可能性が高まるでしょう。
ユーザーに信頼してもらえるオウンドメディアを運用することで、自社や商品・サービスの認知度が向上した状態になれば、「ブランディングは成功している」といえます。
オウンドメディアでブランディングする3つのメリット
オウンドメディアのブランディングを行うと、以下のメリットを得られます。
- 信頼されるブランドになる
- 独自性が出て競合他社と差別化できる
- SEOと相性が良く、見込み顧客の獲得につながる
以下では、オウンドメディアでブランディングする3つのメリットを説明します。
1.信頼されるブランドになる
ユーザーに質の高い情報を、オウンドメディアを通じて提供すると「専門性が高い」と認識されるため、次第に信頼が高くなります。
具体的には、「○○の情報を得るなら、専門性の高い〇〇サイト」という認識がユーザーの中で強くなるのです。
ユーザーに信頼が得られると、自社の商品サービスへの信頼も高まります。
また、信頼性が高いことでユーザーが、商品サービスから離れにくくなります。
結果として、オウンドメディアのブランドとしての価値がさらに高まるという良い循環になります。
2.独自性が出て競合他社と差別化できる
自社の商品サービスをユーザーに選んでもらうためには、他社にはない強みや良さなどの独自性が必要です。
独自性を出すために大切なことは、自社にしかできない情報提供をするということです。
ユーザーがどのような情報を必要としているのかを理解し、専門家の監修や経験者の話を入れたオリジナリティのあるコンテンツを作ることを意識しましょう。
また、独自性のあるコンテンツは、競合他社と差別化できる重要なポイントです。
自社だからこそ発信できる情報を整理して、オウンドメディアコンテンツを制作しましょう。
3.SEOと親和性が高く見込み顧客の獲得につながる
オウンドメディアで行うブランディングでは、商品サービスに興味のあるユーザーに向けてコンテンツを発信します。
悩みや疑問があるユーザーに対して、オウンドメディアを使って有益な情報提供をすることで、将来的に顧客となる可能性のある見込み顧客の獲得につながるのです。
オウンドメディアでブランディングをかなえるのであれば、発信するコンテンツにSEOを意識した施策を施すことが重要です。
ユーザーと検索エンジンからの評価を獲得するSEO対策
SEOは、日本語で「検索エンジン最適化」という意味があります。
SEOでは検索エンジンとユーザーに評価されるコンテンツを制作し、検索結果の上位に自社のコンテンツを表示させることを目的としています。
自社のコンテンツを検索結果の上位の目立つ位置に表示させることで、見込み客の流入増加を図るのです。
オウンドメディアとSEOは親和性が高い
ユーザーの役に立つコンテンツを制作するという点において、オウンドメディアとSEOは親和性が高いといえます。
なぜなら、ユーザーに評価されるコンテンツは、検索エンジンからの評価にもつながるからです。
SEOを意識して良質なコンテンツを制作することで、検索エンジンから評価され、検索結果の上位に表示される可能性があります。
オウンドメディアを運用する際は、SEOを実装させて集客効果を高めましょう。
SEOについて、詳しい実装方法は、下記の記事で紹介しています。オウンドメディア運用の参考にご覧ください。
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オウンドメディアのブランディングのポイント
オウンドメディアのブランディングを行う際の2つのポイントについて解説します。
自社のブランドを明確にする
オウンドメディアのブランディングでは、まず自社のブランドとする部分を明確にしましょう。
なぜなら、自社の商品サービスの強みや魅力が明確にできていなければ、ユーザーにブランドとして印象付けられないからです。
具体的には、以下の項目について精査することで、自社が持つブランド力が見えてきます。
- 競合他社との違い
- 自社の商品サービスの強みや魅力
- 商品サービスのターゲットユーザー
上記の項目を分析する際には『3C分析』というフレームワークが役立ちます。
自社の強みを見つける3C分析
3C分析とは、「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」から頭文字をとった、マーケティング環境を分析するためのフレームワークです。
3C分析では、総務省統計局のような信ぴょう性のある情報源を活用することや、SNSや口コミサイトの投稿から情報を集め、自社の商品が売れる道筋を模索します。
自社のブランドを明確にするために、3C分析を活用して自社の成功につながる要因を洗い出しましょう。
ブランディングは企業とユーザーのイメージを一致させること
また、ブランディングでは自社がブランドとして伝えたいイメージとユーザーが持つイメージを一致させることも重要です。
両者のイメージが一致しなければ、認識にずれが生じてブランディングにはつながりにくくなります。
したがって、自社のブランディング化を考える時は、ユーザーの目線に立って考えることを意識することが必要です。
コンテンツに一貫性をもたせる
オウンドメディアで行うブランディングでは、制作するコンテンツに一貫性をもたせることでユーザーにブランドのイメージを印象付けられます。
具体的には、オウンドメディアのデザインや記事の内容、文体などを自社の商品サービスのイメージに合ったもので統一することが挙げられます。
イメージを統一すると同時に、ユーザーにとって見やすいレイアウトや利用しやすい機能であるかを意識することも大切です。
デザインや記事作成を外注する場合は、ガイドラインを作成して自社と外部業者との連携を図りましょう。
ガイドラインを共有することで社内と外部業者との間に認識のズレが起こりにくく、一貫性のあるブランドイメージを保持したままオウンドメディア運用ができるでしょう。
オウンドメディアの軸となるコンテンツに一貫性を持たせることで、ユーザーにブランドイメージを定着させやすくなります。
オウンドメディアのブランディングは集客活動である
オウンドメディアとは、自社運営のメディアのことでWEB集客のプラットフォームです。
オウンドメディアのブランディングができれば、自社の商品サービスの独自性や信頼性が生まれて、顧客獲得へとつながっていきます。
オウンドメディアの作り方と制作に掛かる費用については、下記の記事でお伝えしています。オウンドメディア制作をお考えの方は、参考にしてください。
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オウンドメディアのブランディングで重要なのは、商品サービスの強みを「独自のブランド」として、ユーザーに印象付けることです。
自社のアピールすべきポイントを明確にして情報を発信していきましょう。