インターネットの普及に伴い、WEBメディアでの情報発信が主流となった現代では、個人から企業まで幅広い層の人がWEBメディアを運営してマネタイズ(収益化)しています。
しかし、『WEBメディア』とひと言でいっても、種類は複数あります。
まずは、WEBメディアの概要を知ることで、個人でもマネタイズできる方法が見えてきます。
ここでは、WEBメディアの概要や種類、マネタイズの方法について解説します。
WEBメディアの基礎知識
WEBメディアの基礎知識として、概要とメリットについて解説します。
WEBメディアとはインターネット上のメディア
WEBメディアとは、インターネット上で閲覧できるメディアのことです。
種類は、上図のとおり大きく分けて以下のメディアがあります。
- HP・ブログ・オウンドメディア・ECサイト
- SNS
- 口コミサイト
- 動画投稿・共有サイト
- ニュースサイト
- Q&Aサイト
これまでのメディア(従来の広告)は、テレビやラジオ、新聞、雑誌などのマスメディア(大衆媒体)が中心で、テレビとラジオ以外は紙媒体のものが主流でした。
マスメディアは公共性が高いことから、その特徴として、不特定多数の生活者を対象に多様な情報を伝達する『マスコミュニケーション』の役割を担ってきたのです。
しかし、2000年代以降にスマートフォンやタブレットなどの端末が普及すると、個人がインターネットに手軽にアクセスできるようになり、WEBメディアが急速に広まりました。
インターネット上には、個人と企業双方が運営する数多くのWEBメディアが公開されています。
WEBメディアの利点
新聞や雑誌などの紙媒体のメディアと比較して、WEBメディアには4つの利点があります。
1.情報量の制限がない
WEBメディアには、文字数や画像、デザインなどの情報量の制限がありません。
紙媒体のメディアの場合は、ページ数や掲載スペースが限られているため、紙面に掲載できる情報量には限界があります。
対してWEBメディアの場合は、そういった制限がないので載せたい情報をすべて掲載できます。
また、文字だけで説明しきれないところには動画を載せて情報を補うことも可能です。
2.記事の投稿や更新と編集が容易にできる
WEBメディアは、記事の投稿や更新が容易なので、最新の情報を迅速に発信できます。
紙媒体のメディアの場合は、印刷や製本という過程が発生するので、どうしても発信までに時間がかかります。
また、印刷後にミスが見つかった場合は、修正ができません。
対してWEBメディアの場合は、パソコンで容易に編集ができるので発信が早いだけでなく、公開後の修正や更新にも対応できます。
3.ユーザーの反応を見られる
WEBメディアは、アクセス数やページの閲覧時間、コメントなどからユーザーの反応を見られます。
紙媒体のメディアの場合は、売上部数でユーザーの反応がわかりますが、どの紙面の評価が高いのかまではわかりづらい面があります。
対してWEBメディアの場合は、ページへのアクセス時間やページからの離脱率などから反応がわかります。
また、SNSのコメントなどから、リアルタイムに記事への反応を知ることもできます。
4.個人運営で収益につながる
WEBメディアの最大のメリットは、個人運営で収益につながることです。
WEBメディアは、自社の商品やサービスを紹介して集客につなげるツールとして多くの企業に利用されています。
また、個人でも本格的に運用することで収益化するのは可能です。
詳しい収益の方法については後述します。
WEBメディアの種類
WEBメディアには大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴について解説します。
1次メディアと2次メディア
WEBメディアには、情報の発信元によって分類される1次メディアと2次メディアがあります。
1次メディア
1次メディアは、情報の発信源となるメディアです。
新聞社や雑誌社、テレビ社などが国内外のニュースをオリジナルの情報として提供しています。
そのため、公的な情報というイメージが強く、信頼性が高いメディアです。
2次メディア
2次メディアは1次メディアで発信されている情報を2次的に発信するメディアです。
Yahoo!ニュースなどが2次メディアにあたり、さまざまなジャンルのニュースを掲載しています。
性別年代を問わず閲覧者が多いのが、2次メディアの特徴です。
ソーシャルメディア(SNS)
ソーシャルメディアは個人が発信するコミュニティ型のメディアです。ソーシャルとは「社会的」「社交的」を意味します。
ソーシャルメディアには、TwitterやInstagram、Facebookなどがあり、後述のオウンドメディアに対して「アーンドメディア(第三者の情報発信から顧客を獲得するメディア)」と呼ばれるものの一種です。
ソーシャルメディアは、情報を拡散させて話題性を作ることで集客を図るのに向いています。
ユーザーとの相互のやり取りが主流であるため、その反応が最もダイレクトにわかるメディアだといえます。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社(自己)で保有するメディアのことです。
オウンドメディアでは、ユーザーの興味を引くような有益な情報を記事として提供します。
提供する情報は、自社の商品やサービスに関連するお役立ち情報や、ユーザーの悩みや問題を解決する手法などを発信するのが一般的です。
そのうえで、SEO対策を行ったコンテンツを発信します。すると、情報を求めているユーザーが、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから自然流入でオウンドメディアに訪れます。

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参考【SEOとは】初心者向け!Google検索で上位表示させる対策法
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検索で訪れるユーザーは、悩みや課題を解決するためにインターネットで検索をしているため、一度訪れると将来的に自社の商品やサービスの顧客となる可能性があります。
このように、WEBメディアをビジネスに活用するのならば、オウンドメディアの運営は必須であるといえます。
また、オウンドメディア運用に取り組むのは企業だけではなく、個人がマネタイズしながら運用するケースも増えています。
基本的には、企業の取り組み方や個人でのオウンドメディア立ち上げ方法に、ほぼ違いはありません。違いがあるとすれば、誰がコンテンツ制作を行うかです。
個人の方はご自身でイチから手掛けることが多く、対して企業は制作チームをつくって外部のライターに記事作成を依頼するといった方法で立ち上げと運用を進めていきます。
オウンドメディアの立ち上げ方については、下記のページで詳しくお伝えしています。
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WEBメディアのマネタイズの方法
上述のとおり、WEBメディアとしてオウンドメディアを立ち上げた場合、正しい方法で構築と運営を行えば、個人でもマネタイズができます。
個人でマネタイズする代表的な方法について解説します。
広告で収益をあげる
広告は、運営するWEBメディアに広告のバナーを掲載して、訪問者にクリックされるなどのアクションを起こしてもらうことで収益を得る方法です。
マネタイズの方法としてよく用いられる手法です。
WEBメディア内に広告枠を設けてテキスト広告やバナー広告、動画広告などを掲載します。
WEB広告の種類や課金方式については、下記のページで詳しくお伝えしています。あわせてご覧ください。
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収益は広告の表示回数やクリック数などによって変動します。
広告運用は、記事コンテンツがあれば非常に手軽に取り掛かれる反面、単価はさほど高くありません。ワンクリック数十円や数百円になります。
数十万円の収益を上げるためには、WEB記事単体およびサイト全体が1日30万PVなど、高い閲覧数を獲得していることが必要です。
アフィリエイトで収益をあげる
アフィリエイトは、日本語に訳すと『成果報酬型の広告』です。
上述の広告とは異なり、ユーザーが成果を達成して初めてクライアントから報酬を得られます。
アフィリエイトでは、WEBメディアに掲載した広告をユーザーがクリックして商品購入やサービス利用をすることで成果を達成したことになります。
そのため、WEBメディアの閲覧数がある程度高いことに加えて、ユーザーを行動に促すための誘導が必要です。
その点で広告よりも手間がかかり収益の難易度は高くなりますが、その分高い報酬を獲得できます。
商品やサービスを販売する
WEBメディアに訪問したユーザーに、商品やサービスを販売することで収益を得る方法です。
商品やサービスの販売につなげる方法は、オウンドメディア運用で取り入れられています。
理由としては、オウンドメディアを訪問するユーザーはインターネット検索からの訪問者が多く、検索したジャンルに興味を持っていることがわかります。
検索してサイトに訪問をしたユーザーを、商品やサービスのファンとして取り込むことで、商品販売やサービス利用へとつなげていくのです。
WEBメディアでマネタイズを図るにはオウンドメディアが最適
WEBメディアとは、インターネット上に公開されているメディアです。
WEBメディアをうまく運用することで個人でもマネタイズができます。
マネタイズにはさまざまな方法がありますが、本格的にビジネスとして活用したいのであればオウンドメディアの運営が最適です。
オウンドメディアの基礎的な知識を勉強してコツコツと運営を続けていけば収益につながります。
WEBメディアを使った収入の増加を目指すのならば、まずはオウンドメディアを取り入れてみましょう。