こんな方におすすめ
- コンテンツマーケティングとは何か、具体的に知りたい
- コンテンツマーケティングを行う際の注意点を知っておきたい
- SNSでは集客につなげられないため、コンテンツ集客に力を入れたい
インターネットやスマートフォンの普及が進む背景から、長期的な集客方法として、コンテンツマーケティングを取り入れている企業や経営者、事業主の方が増えています。
商品やサービスをユーザーに認知してもらい、購入に結びつけるための手段はいくつもありますが、コンテンツマーケティングは一時的なものではなく長期的な戦略を狙った集客方法です。
コンテンツマーケティング行うことで、これまでのTVやラジオ、新聞などのマス広告のように企業からユーザーに売り込まなくても、自社商品・サービスを見つけてくれるようになります。
さらに、コンテンツマーケティングは、有益な情報を提供することによって自社商品・サービスのジャンルを知らない潜在顧客にも認知される可能性があるマーケティング手法なのです。
コンテンツマーケティングを活用して、実際にコンテンツを作成し運用を行っていく集客法が『オウンドメディア』になります。
簡単にお伝えすると、コンテンツマーケティングの中にオウンドメディアという手法があるため、ここでは一旦切り分けて考えていきましょう。
オウンドメディアについては、別ページで詳しく解説しています。
-
参考オウンドメディアとは?初心者向け!意味と役割をわかりやすく解説
続きを見る
以下では、コンテンツマーケティングの説明と実践する際に重要な2つのポイントやメリットと注意点を解説します。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、ユーザーの興味関心や、悩み・問題などを解決に導けるような有益なコンテンツを提供して、集客や売上げにつなげていくマーケティング手法のことです。
冒頭で述べたとおり、これまでのマス広告のように、直接的に商品やサービスを売り込むマーケティング手法とは異なります。
コンテンツマーケティングは、企業や事業者が一方的に伝えたいことではなく、ユーザーの悩みや問題をあらかじめリサーチを行い、解決策に向けた知識やノウハウなどの情報を提供していきます。
最終的に、潜在顧客を見込み顧客に引き上げて商品・サービスの購買に誘導し、顧客や優良顧客へとステップアップしていくことが目的です。
潜在顧客に自社商品やサービスを認知してもらい、将来的に見込み顧客になってもらうために必要な手段といえます。
コンテンツマーケティングの定義
コンテンツマーケティングは、ブログや動画、ホームページ、サイトなどの特定のメディアに限定されたコンテンツのことを指すわけではありません。
「ユーザーが求めている情報」を「適切で価値あるコンテンツ」を一貫して提供することです。
たとえば有料広告の場合は、掲載元へ広告費用を支払って自社の広告を掲載し、集客を行う手法が一般的です。
一方、コンテンツマーケティングではオウンドメディア(自社所有しコントロールできるメディア)を活用しながら、コンテンツを通じてユーザーに認知してもらうものです。
発信する情報は、ユーザーが必要としている内容であり、さらに役に立つコンテンツを提供することで、潜在顧客の満足感を高めていきます。
Googleの評価がコンテンツの質重視へ変わった
Googleでは「良質なコンテンツを上位表示させることが、ユーザーの満足度に繋がる」という基準でコンテンツが評価されます。
『コンテンツが評価される』ということは、『検索エンジンの検索結果で上位表示されやすくなる』ということです。
検索エンジンで上位表示するための手法や施策を『SEO』といいます。
SEOとはSearch Engine Optimization(サーチ エンジンオブティマゼーション)の略で、日本語に訳すと『検索エンジン最適化』となります。
こちらもCHECK
-
SEOとはユーザー視点のコンテンツ重視で検索エンジンから集客する施策
続きを見る
現在では、ユーザーの問題解決につながる良質なコンテンツを評価する仕組みになっています
2016年頃までは、検索結果で上位表示を狙うために、文章の内容よりも意図的に検索ワードが文中に頻出しているページや、外部からのリンクを集めて上位表示される方法が取られていました。
しかし、そのような記事では表面的な内容しか書かれておらず、ユーザーが検索時に使用するキーワードのみが多用されているような読みにくいページではユーザーの悩みを解決できません。
Googleでは、ユーザーの悩みが解決できないページばかりが上位表示される状況を改善するために評価基準を変更しました。
こちらもCHECK
-
SEOで重要視されるE-E-A-T!Google評価基準のポイント
続きを見る
つまり、良質なコンテンツを作成して掲載・配信することで、Googleだけでなくユーザーにも評価され検索上位に掲載されやすくなったのです。
コンテンツマーケティングを実施する際には、ユーザーに評価されるような「検索した意図を理解し、問題や悩みを解決する情報提供」が必要です。
コンテンツマーケティングの流入経路
コンテンツマーケティングの流入経路は、主に以下の4つが挙げられます。
- 自然検索(オーガニック検索)
- リスティング広告
- SNS
- インフルエンサー
それぞれの流入経路の特徴を把握することで、自社に最適なマーケティング施策をとりましょう。
ここでは、上記4つの流入経路について説明します。
自然検索(オーガニック検索)
自然検索とは、検索結果の広告枠でない部分のことを指します。
別名オーガニック検索とよばれることもあります。
上述したSEO対策は、WEBサイトやコンテンツページを自然検索の上位に表示させて、集客することを目的としたマーケティング施策です。
コンテンツを自然検索の上位に表示させることで、ユーザーの目に留まる機会を増やし、売上げや問い合わせなどの成果につなげることをめざします。
コンテンツの成果を測る指標として、『クリック率』という数字を用います。
ここでは、自然検索におけるクリック率や、自然検索からユーザーの流入を狙うメリットを紹介します。
自然検索上位のクリック率は高い
クリック率とは、ユーザーにコンテンツが表示された回数を意味するインプレッション数と、ページをクリックされた回数であるクリック数から割り出された数字です。
SEO対策によって自然検索の上位に表示されたページのクリック率は、非常に高いという特徴があります。
以下の表・グラフは、自然検索の10位以内に表示されたWEBページのクリック率の調査結果です。
引用元:Google ランキング順位別の 2023 年のクリックスルー率 (CTR)
自然検索1位に表示されているページのクリック率は、39.8%です。
1位のクリック率は、3~10位のクリック率をすべて足した割合より多くのクリックを獲得しています。
2位のクリック率は18.7%で、1位と比べるとクリック率は約53%減少します。
また、10位まで下がると、クリック率は94.5%も減少します。
表示順位が高ければ高いほどクリック率も向上し、多くのユーザーの流入が見込めます。
自然検索の上位を獲得することで、集客効果の高い流入経路となります。
とはいえ、グラフでは自然検索4位以下のクリック率がほぼ横ばいであることを加味すると、SEOで上位3位以内をめざす必要があります。
クリック率については、こちらの記事で詳しく説明しています。
こちらもCHECK
-
クリック率とは?SEOやリスティング広告の平均や向上させるポイント
続きを見る
自然検索からの流入を狙うメリット
上述したように自然検索の上位を獲得したコンテンツはクリック率が高く、ユーザーに訪れてもらいやすい傾向にあります。
SEO対策によって自然検索の上位を獲得したコンテンツは、サイトを閉鎖することや、コンテンツを非公開にしない限り永続的に集客してくれるメリットがあります。
コンテンツを量産していくことで流入経路も拡大していくため、継続的な集客がかなうでしょう。
とはいえ、公開したコンテンツは定期的に内容を見直し、バージョンアップさせていく必要があります。
最新情報を網羅したコンテンツは、ユーザーの役に立つため、検索エンジンからさらに評価されるようになります。
コンテンツをメンテナンスし続けることで、上位をキープしやすくなるのです。
継続的な集客をかなえる良質なコンテンツは、自社の資産として積み重なっていきます。
リスティング広告
リスティング広告は、検索連動型広告ともよばれる有料広告です。
検索結果の上部・下部に表示され、広告マークがつけられています。
リスティング広告は、入札額を上げ下げすることで、掲載順位をある程度コントロールできる特徴があります。
そのため、入札額を上げることで自然検索の上部に表示させることができて、広告掲載初期からユーザーの流入を見込めます。
また、検索されたキーワードに関連して表示させる仕組みのため、自社の商品やサービスジャンルに興味のあるユーザーに絞ってアピールできます。
しかし、リスティング広告は配信を停止すると検索結果に表示されなくなり、ユーザーの流入が完全にストップしてしまいます。
リスティング広告から継続的に集客する場合は、広告を掲載し続けるために費用を支払い続ける必要があります。
広告掲載のための経費がかかり続ける点や、掲載をやめると集客できずコンテンツが資産にならない点を加味すると、リスティング広告とSEOを併用することが理想的だといえます。
リスティング広告の掲載初期から集客できる特徴と、SEOが持つ継続的な集客力を合わせることで、弱みを補い合いながら集客できる流入経路となるでしょう。
リスティング広告とSEOの違いや、併用のメリットは以下の記事でも詳しく説明しています。
こちらもCHECK
-
リスティング広告とSEOの違い│検索エンジンから効果的な集客方法
続きを見る
SNS
SNSは、利用するサービスによってユーザーの属性が異なるため、ある程度ターゲット層を絞ったマーケティング施策を練れます。
例えば、Facebookは30~40代のユーザーが多い一方で、10代の利用者は少ないSNSです。
世代別Facebook利用率 | 利用率 |
10代 | 13.5% |
20代 | 35.3% |
30代 | 45.7% |
40代 | 41.4% |
50代 | 31.0% |
60代 | 19..9% |
参考:主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)┃総務省情報通信政策研究所
実名登録制のため、社会人がクライアントとつながることや、採用のために活用するなど、ビジネスのためにFacebookを利用しているユーザーが多くいます。
そのため、企業が企業に対してビジネスを展開する『BtoB』の商品やサービスを取り扱っている企業であれば、Facebookを流入経路として活用できます。
SNSを流入経路として活用する場合は、各SNSのユーザー層や利用目的を分析し、自社の商品・サービスに適したものを選択しましょう。
インフルエンサー
インフルエンサーとは、各SNSに存在する、個人で情報発信をして世間に影響を与える人物の総称です。
人気のインフルエンサーに依頼して、自社の商品やサービスを発信してもらう『インフルエンサーマーケティング』が注目を集めています。
インフルエンサーは、主に以下の4種類に分類されます。
インフルエンサーの名称 | 概要 |
YouTuber(ユーチューバー) | YouTubeインフルエンサー |
インスタグラマー | Instagramインフルエンサー |
TikTokker(ティックトッカー) | TikTokkerインフルエンサー |
ブロガー | ブログインフルエンサー |
ユーザーにとって、自分と趣味や思考が似ている人からの情報は信頼しやすい傾向にあります。
インフルエンサーは美容やスポーツなど、特定のジャンルに特化して発信していることが多くあります。
すると、インフルエンサーの下には自然と、似通った趣味や好みを持ったユーザーが集まります。
インフルエンサーのファン層のニーズと合致する商品を紹介してもらうことで、ターゲット層に直接アプローチでき、流入が見込めるのです。
ファンを中心に口コミが広がることで、ブランドの認知度向上にもつながるでしょう。
コンテンツマーケティングを実践する2つのポイント
コンテンツマーケティングを成功させるためには、押さえておきたい重要なポイントが2つあります。
2つのポイントを意識しなければ、ユーザーに購買までたどり着いてもらえない
- 商品・サービスを購入し利用してほしいユーザーはどんな人か
- 商品・サービスを購入するまでにユーザーがどのようなプロセスを辿るか
結果、集客がうまくいかず、コンテンツ制作に費やした時間や費用も無駄に終わってしまう可能性があります。
掛けたコストを無駄にしないためにも、コンテンツマーケティングの成功には欠かせない「ペルソナ設定」と「カスタマージャーニーマップ」について紹介します。
ポイント1:誰に何を伝えるかを決める「ペルソナ設定」
コンテンツマーケティングで重要なポイントの1つがペルソナ設定です。
ペルソナとは、自社の商品・サービスで悩みや問題を解決できる人を表した「ユーザー像」のことです。
ペルソナ設定を決めるときには、いくつかの項目があります。
『誰に』『何・どんな悩みを』『文書の目的』は必ず必要になり、その人の属性を細かく書き出していきます。
ペルソナ設定の一例
・年齢
・性別
・性格
・職業
・趣味
・居住地
・収入
・既婚or未婚
・よく読む雑誌の傾向
・使用しているデバイス
・解決したい悩み
明確な人物像のイメージを固め、ペルソナに向けた記事を作成します。
ペルソナ設定のやり方は、こちらの記事でも詳しくお伝えしています。
こちらもCHECK
-
【ペルソナの作り方】意味や具体的な決め方についてわかりやすく解説
続きを見る
ポイント2:購買までのプロセス「カスタマージャーニーマップ」
購買までのプロセスをイメージし、心理状況や行動を図に表して明確化したものを「カスタマージャーニーマップ」といいます。
カスタマージャーニーマップでは、潜在顧客が商品を知るところから実際に購入にいたるまでの経緯を、下図のように詳細にイメージします。
過去に購入したユーザーの流入経緯・経路のデータなどを基に作成すれば、より集客効果の高いカスタマージャーニーマップを作成できます。
ユーザーの求めている情報が可視化されるため、記事に盛り込むべき内容が明確になるメリットがあります。
記事作成だけでなく、修正や編集作業も行いやすくなり、カスタマージャーニーマップをもとに、すでに運用しているコンテンツをブラッシュアップすることも可能です。
集客を目的としたブログやコラム記事を書く際は、必ず購買までのプロセスを意識して情報を集めるなどのリサーチを行いましょう。
ポイント3:キーワード選定をする
カスタマージャーニーマップを作成すると同時に、ステージごとに予測されるユーザーの検索ワードを書き出しましょう。
検索ワードを書き出すために行う作業が、『キーワード選定』です。
キーワード選定は、ユーザーが自社のコンテンツにたどり着くキーワードを予想することをいいます。
キーワード選定では、まず自社サイトの軸となるメインキーワードを決めます。
次に、メインキーワードをもとに、関連キーワードをなるべく多く選びます。
関連キーワードを多く選ぶ理由は、ユーザーの流入が見込めるキーワードであるか、最終的に数あるキーワードから取捨選択を行うからです。
取捨選択の際には、月間でキーワードが検索される予想される件数を示す『検索ボリューム』や、競合の数を参考にします。
キーワード選定や、キーワードの取捨選択する際には、Googleキーワードプランナーというツールが役立ちます。
キーワードプランナーでは、キーワードの検索ボリュームや、競合性を確認できます。
また、広告を流入経路とする場合は、キーワードプランナーで推奨入札単価も確認することができるため、広告予算の決定にも活用できます。
▼Googleキーワードプランナー(ページが移動します)
詳しいキーワード選定のやり方やキーワードプランナーの活用方法は、こちらの記事で説明しています。
こちらもCHECK
-
初心者にもできるSEO!記事作成のキーワード選定・手順と集客対策
続きを見る
ポイント4:ユーザーファーストでコンテンツを制作する
キーワード選定で定めたキーワードを基に、コンテンツを制作しましょう。
コンテンツを制作する際は、自社が伝えたいことではなく、ユーザーのニーズを満たすことを最優先とする『ユーザーファースト』で制作します。
ユーザーファーストでコンテンツを制作することは、とくに自然検索の上位を狙う場合に有効な方法です。
ユーザーファーストで制作することで、自社への信頼感が高まり、人におすすめしたいコンテンツとなります。
おすすめされるコンテンツになれば、自社の知名度向上に貢献するでしょう。
また、ユーザーが満足するコンテンツはSEO効果が高く、検索エンジンからの評価も同時に集めます。
検索エンジンから評価を受け、自然検索の上位にコンテンツが表示されることで「自然検索上位のクリック率は高い」の項目で上述したように、高いクリック率が得られるでしょう。
結果として、見込み客の流入数が向上し、売上げや問い合わせなどの成果につながる可能性が高まります。
コンテンツを制作する際は、ユーザーのニーズを満たす有益なコンテンツを提供し、検索エンジンからの評価も狙いましょう。
SEO効果の高いコンテンツ記事を作成する方法は、下記の記事をご確認ください。
こちらもCHECK
-
コンテンツマーケティングはオウンドメディアの記事作成で差がつく
続きを見る
ポイント5:公開したコンテンツの効果測定をする
コンテンツを制作し、公開した後は、成果につながったか効果測定をする必要があります。
効果測定をすることで、コンテンツの方向性を修正する必要はないかを確認できます。
効果測定にはGoogleサーチコンソールや、Googleアナリティクスというツールを利用しましょう。
サーチコンソールとアナリティクスで計測できる行動
Googleサーチコンソールは、サイトに流入する前の行動を計測できるツールです。
サーチコンソールでは、ユーザーが自社のコンテンツに、どのようなキーワードで流入したかを確認できます。
Googleアナリティクスは、サイトに流入したあとのユーザーの行動を計測するツールです。
ユーザーがどのコンテンツから流入し、どこへ移動したかという行動や、ユーザーの属性(年齢・性別など)を把握できます。
これらのツールを使って効果測定することで、コンテンツやサイトの改善点を見つけられます。
改善点を見つけることでサイトやコンテンツの内容が洗練され、よりユーザーの流入を見込めるようになるでしょう。
サーチコンソールとアナリティクスを連携させる
アナリティクスとサーチコンソールは連携させることによって管理しやすくなるため、両者を連携しましょう。
上述したように、サーチコンソールはユーザーが自社サイトに訪れる前の行動を観測でき、アナリティクスでは流入後の行動が計測できます。
アナリティクスとサーチコンソールを連携させることで、サイトに流入する前後を一貫して分析できるようになります。
Googleサーチコンソール・アナリティクスの連携方法は、こちらの記事で詳しく説明しています。
こちらもCHECK
-
Googleアナリティクスとサーチコンソールの連携方法を解説!
続きを見る
コンテンツマーケティングを始める6つのメリット
コンテンツマーケティングには、大きく分けて6つのメリットがあります。
1.広告費が削減できる
コンテンツマーケティングを取り入れると、ユーザーが求めていることや悩み問題を解決するためのコンテンツをつくるため、本気度の高い顧客が集まります。
そのため、いざ「商品やサービスを販売する」となった段階では、すでにユーザーとの信頼関係ができているため成約率が高いといえます。
有料広告を使わずに、ブログやコラム記事などのコンテンツへ誘導し、商品販売のためのLP(ランディングページ)へ繋げるなどすると、広告費を使わずに成約ができるケースもあります。
また、有料広告を活用した場合でも、ユーザーが求めている情報を与えることができれば、多額な費用を使わなくても利益をあげることが可能です。
たとえば、WEB広告のひとつであるPPC広告では、クリックされるごとに費用が加算されていきます。
※PPC広告とは:「Pay Per Click広告」の略称であり、クリック数に応じて課金されるインターネット広告のこと
また、広告バナーの場合は、表示されるだけで費用が発生するため、ターゲット層以外の閲覧者に対しても広告費用を支出しているような状況になります。
対して、コンテンツマーケティングでブログやコラム記事などを使ってユーザーを集めることができれば、コンテンツ制作費やサイトの管理費以外は不要です。
結果的に、自社の商品・サービスで問題が解決できることを伝えられるため、特定のターゲットにピンポイントで刺さる宣伝効果が得られます。
2.潜在顧客との接点が増え商品を認知してくれる人が増える
コンテンツマーケティングを取り入れてユーザーが必要としている情報を提供することで、優良顧客となる可能性を秘めている潜在顧客との接点が増加し、自社や自社の商品やサービスの認知度が向上します。
なぜなら、ユーザーが解決したい悩みや問題をGoogleやYahooなどの検索エンジンを使って情報を調べていくうちに、コンテンツに載せられた社名や商品・サービスを目にするためです。
上図のように、潜在顧客は市場の6割を占めているといわれています。
自社のビジネスを成功に導くためには、潜在顧客層にアプローチを仕掛けていくことが重要です。
コンテンツマーケティングでは、商品・サービスを直接売り込まず「悩みや疑問の解決のための情報を提供する」という糸口から潜在顧客と接触を図ります。
すると、潜在顧客は悩みを解決するための手段のひとつとして、自社の商品サービスを認知するのです。
このように思ってもらえればGood☆
情報を発信している会社に興味を持った
メルマガを購読して、もっと知識を増やしたい
知りたかったことが、このページやサイトに載っている
ページに載っている商品やサービスのことを詳しく知りたい
このように、ユーザーや読者に思ってもらうことができれば、企業や事業者側から売り込まなくても購入に繋がりやすくなります。
また、検索エンジン経由でユーザーにWEBサイト・コンテンツ全般・商品・サービス見つけてもらうためには『SEO対策』は必須です。
3.専門家としてユーザーに信頼される
コンテンツマーケティングでは、ブログやコラム記事、メルマガなどを通して専門的な情報発信を行うことで、専門家としてユーザーに認識してもらえるようになり信頼が得られることも特徴のひとつです。
コンテンツマーケティングの場合、有料広告のように商品の情報だけを宣伝するのとは対照的に、どのようなプロセスや方法でユーザーの悩みや問題が解決できるのかをアピールできます。
購入してもらうことだけを前面に打ち出す広告とは違い、コンテンツマーケティングでは自社の商品やサービスがどのように役立つのかを具体的に情報発信できるため、ユーザーが安心して利用・購入しやすくなるのもメリットのひとつです。
4.資産として蓄積されていく
「自然検索からの流入を狙うメリット」で上述したように、一度作成したコンテンツは、削除しない限り半永久的に活用し続けられます。
有料広告のように、掲載期間中費用が必要になるものは、掲載を止めてしまうとユーザーの目に触れることはありません。
一方、時間をかけて更新していくコンテンツは、育てれば育てるほど資産として蓄積されていきます。
前述した、『カスタマージャーニーマップ』を活用して顧客教育を行いながら幅広い層に向けた記事を増やしていくことで見込み客や顧客が獲得しやすくなり、さらに資産が生まれていきます。
5.有益な情報を発信することでユーザーにシェアされる
発信した情報を、ユーザーが「有益である」と実感した場合は、口コミのような形でシェア・拡散されて、より多くの人の目に留まりやすくなります。
たとえば、TwitterやInstagramのようなSNSで口コミのような形でシェアされると、有益だと判断したユーザーの声が直接反映されるのです。
SNSを見たユーザーに「ほかの人も有益だと実感している」として認知されて、自社の商品やサービスに対する集客効果が高くなるのです。
このことから、コンテンツマーケティングで作成したコンテンツは、『SNSとの親和性が高い』という特徴があります。
そのため、ブログやコラム記事、動画などはSNS発信と組み合わせて、運用を行っているケースが多くあります。
6.国内外やエリア問わずアプローチできる
コンテンツマーケティングでは、インターネットを介して国内外やエリアを問わずさまざまな潜在層にアプローチできるメリットがあります。
同じ商品やサービスであっても、国内需要向けとインバウンド向けに記事を作成できます。
言い換えれば、コンテンツマーケティングは地域限定でないビジネスが向いています。
コンテンツマーケティングを行う際の2つの注意点
コンテンツマーケティングは、即座に多くの人の目に触れる有料広告ようとは属性が違うため、注意点にも目を向けておきましょう。
1. 効果が出るまでに時間を要する
コンテンツマーケティングでは、直接的に物を売り込むのではなく、ユーザーの利益となる情報を提供するためのコンテンツを増やしていく必要があります。
そのため、1~2記事のブログやコラム記事を公開した直後に売上げが立つわけではありません。
コンテンツマーケティングは、有料広告ではなく主に上述した『SEO対策』を行うため、集客効果が現れるまでにある程度の期間が必要です。
こちらもCHECK
-
SEOの効果がでるまでの期間と集客率を上げる最適な対策方法
続きを見る
コンテンツマーケティングでは、『潜在層を見込客へ』さらに『優良顧客(ファン)まで引き上げることが目的』であるため、コンテンツとなる情報や記事をユーザーに見つけてもらい信頼関係を築くことは一朝一夕ではできません。
情報や記事を見て、商品やサービスを「今すぐに購入したい」と思うユーザーもいれば、「ほかの情報を得てから判断したい」と考えるユーザーもいます。
しかし、ユーザーと信頼関係を構築していき、あなたやあなたの商品やサービスのファンになったとき、継続的な購入・利用につながり、利益として効果が高まるのも特徴です。
そのため、コンテンツマーケティングを導入する際には、長期的な視点で運用計画を立てる必要があります。
2.継続的にコンテンツを制作・発信する必要がある
質の高いコンテンツを制作するには、リサーチや市場研究、ユーザーの動向調査などに時間をかけることが大事です。
また、ユーザーと検索エンジンに評価してもらうためには、1記事ずつ丁寧に作成していくことが必要になります。
オウンドメディア制作に限らず、集客はコツコツと時間をかけて継続していくものです。
時間をかけて継続していく分、優良な情報が蓄積されていくことで、長期的に見れば広告効果での単発的な購入ではなく、ファンの獲得によるリピート購入に繋がっていきます。
競合他社よりも内容が薄く、雑な記事やサイトでは、作成しても評価を得ることは難しいといえます。
時間をかけて安定した集客・収益効果を引き出せる強みを活かして取り組みましょう。
コンテンツマーケティングで潜在顧客にアプローチして自社のファンを増やす
コンテンツマーケティングを行う企業や事業者は増加しており、商品のPRだけでなく自社の魅力を発信する手段としても効果が期待されています。
ビジネスを行う上で、知識やノウハウとして知っておきたい重要なマーケティング手法です。
市場に多くいる、自社の商品サービスを知らない潜在顧客に「悩みや問題の解決するための情報」を提供することを意識しましょう。
すると、ユーザーは有益な情報とともに自社の商品サービスを認知するようになるため、問合せや購入などの成果につながる可能性がうまれるのです。
コンテンツマーケティングを導入する際は、長期的な視野で計画を立て、本文でお伝えした明確なペルソナ設定と心理状況や行動を図に表す『カスタマージャーニーマップ』を活用しながら運用していくことがポイントです。
コンテンツマーケティングの取り組みをお考えの方は、まずは無料相談をご利用ください。